《エルサレムの日》デモ行進に対する海外メディアの反応
2007年10月07日付 E'temad-e Melli 紙

【スィーマー・エブラーヒーミー】《エルサレムの日》のデモ行進にイラン人民が団結して参加したことは、国内だけでなく海外のテレビ、ラジオ、新聞といった各種メディアでも大きな反響を呼んだ。
〔注:イラン・イスラーム革命後、ホメイニーはイスラーム世界の連帯を呼びかける目的で、1979年にラマダーン月最終金曜日を《エルサレムの日》に制定した。それ以来、ラマダーン月最終金曜日には、イラン全国で大規模な反イスラエル・デモが開催されるようになった〕

 多数のイラン人たちに混じり、西側メディアの記者らもこの行進に姿を現したことは、西側諸国にとってのこの日の重要性を示すものであった。この行進に姿を見せる西側メディアの記者の数は毎年増加傾向にある。

 西側の巨大メディアの一つAP通信は、この行進を次のように説明している。「数百万人のイラン人がパレスチナ人を支持して、国内の至る所でデモを行い、国旗に火をつけ、『アメリカに死を、イスラエルに死を』のスローガンを唱えた」。

 AFP通信は、イラン人民による《世界エルサレムの日》のデモ行進の本質について、きわめて政治的なものであるとして、次のように記述している。「イラン人民はデモ行進に参加し『イスラエルに死を、アメリカに死を』のスローガンを唱えることで、抑圧されたパレスチナ人民との連帯を表明し、エルサレムをはじめとするパレスチナ占領地のパレスチナ人への返還を求めた」。

 このデモ行進への人々の参加について、Le Figaro紙のサイトは《エルサレムの日》のデモ行進に参加したイラン人の数の矮小化を試みつつ、次のように報じている。「数万人のイラン人デモ参加者は、イランのアフマディーネジャード大統領やレバノン・ヒズブッラーのサイイド・ハサン・ナスルッラー総書記の肖像を手に、『アメリカに死を、イスラエルに死を』のスローガンを唱えた」。

 ドイツ通信(dpa)は、数十万人のイラン人民が毎年恒例の反イスラエル・デモに参加したことを、パレスチナ占領地の地政学上の位置を決めるにあたり、〔重要なファクターになっていると〕評価した。この通信社は続けて、「イラン大統領は何度も、〔すべてのパレスチナ人による国民投票の実施を求めており、〕結果如何に関わらず、この国民投票で表明されたパレスチナ人の意志をイランは受け入れるつもりだと明言している」と報じている。

 シリア国営通信は、政府当局者らとともに百万人規模のイラン人民が大規模かつ熱狂的なデモを行ったことを取り上げた。この報道によると、イランの人々は改めてパレスチナ国民への自らの支持を宣言し、パレスチナ人民に敵対するシオニズム体制の継続的な犯罪の数々を非難した。

 クウェート国営通信は、《世界エルサレムの日》に行われた百万人規模のイラン人民による壮大なデモ行進に言及することはなく、アフマディーネジャード大統領の発言が引き起こした反応に言及するにとどまった。その中で同通信は、アフマディーネジャード大統領がイスラエルの隠された罪の数々が暴かれることを望んだと報じた。

 中国国営通信は、《世界エルサレムの日》にイラン人民が行った壮大なデモ行進について、「数千人のイラン人がテヘラン中心部の大通りに繰り出し、反イスラエルのスローガンを叫びながら、《エルサレムの日》〔のデモ行進〕を行った」と報じた。この報道はさらに、壮大なるデモ行進の終わりに読み上げられた声明の一部を取り上げ、その中でイスラエル政権に立ち向かうパレスチナ人へのイラン人民の支持が強調されたと報じている。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:12108 )