ギュル大統領と妻のハイリュンニサ・ギュルの娘キュブラは、昨日(10/14)3000人近い招待客が出席した式で、メフメト・サルメルメルと結婚した。ギュル大統領が「今日は一人の父親として話します。」と心情を述べた結婚式で、両家の呼びかけにもかかわらず(お祝いとして)持参された宝石の一部は、殉職者の家族に贈られる。
アブドゥッラー・ギュル大統領の娘キュブラとメフメト・サルメルメルの結婚式で渡されたお祝いの一部は、殉職者の家族に渡される予定だ。昨日の式で、「プレゼントの代わりに個人の森を寄付してください」という呼びかけにもかかわらず、特に親類がプレゼントと宝石の固辞に従わなかった。ギュル家とサルメルメル家は、祝賀の宴の後このプレゼントと宝石を殉職者の家族に渡すことを決めた。約4時間にわたる式の中で一度も「大統領閣下」というアナウンスは聞かれずに終った。青色の舞台装置とクラチの特別な曲に彩られた結婚式で、若い夫婦の証人は、首相と議会の新・旧大臣たちだった。式で娘のキュブラと同じように緊張しているように見えたギュルは、「今日はあなた方に大統領としてではなく、父親として話します。」と述べた。本紙からは、エニス・ベルベルオール、ゼイネル・リュレとオクタイ・エンサリが出席した結婚式の様子は以下の通りである。
■3つに分けられた席
結婚式会場となった展示センターにやってきた客の車の下とトランクで、爆発物の検査が行なわれた。招待状のチェックとともに、名前もノートパソコンの登録と照会された。客は、『家族』と『VIPおよびプロトコル』に分けられた別々の入り口からサロンに入った。
外務省と官邸の職員はサロンの入り口で全ての招待客をチェックしていた。舞台に向かって左側に親族、右側に新郎新婦の友人達が座った。大臣たちとその他の要人らが座った真ん中の最前列に、大統領、首相、家族と証人が座った。
イスタンブル展示・会議センターのテントサロンは、4000人の収容力がある。1900組の夫婦に招待状が送られた結婚式で、サロンの約3分の2が埋まったように見えた。サロンには、3000人ほどの招待客がいたと考えられる。
■2人の大臣が欠席
内閣からは、二人の大臣が欠席したのみだった。ムラト・バシェスギオールは、ギリシャにいるため欠席で、エルトゥール・ギュナイは、事前に欠席理由を伝えていた。大臣達は、要人席の先頭2列に座った。アフセン・ウナクタンとアンナ・ミムシェキは、エミネ・エルドアンと接吻、抱擁して喜び合った。
披露宴に出席した官僚の中では、外務省職員が大部分を占めた。次官のエルトゥールル・アパカン、次官補フェリドゥン・スィニルリオール、セリム・クネルアルプ、スポークスマンのレヴェント・ビルマン、イラク特別代表オウズ・チェキッコル、大使のナムク・タンとヒュセイン・アブニ、ギュレル・カルスオールは、一日中ギュルの側を離れなかった。憲法裁判所副長官ハシム・クルチは、大臣達と一緒に座った。
■実業家たちも出席
実業界からは、ギュル家と同郷のトルコ会議所・商品取引所連合会長ルファト・ヒサルジュクルオール、独立実業者協会会長オメル・ボラトが結婚式に出席した。さらにギュルと同郷のトルコ実業家協会元会長トゥンジャイ・オズィルハンと副会長フェリト・シャヘンキ、ヒュセイン・バイラクタールも出席した。カイセリからはベーンディッキ、イペキ家具、イスティクバル家具、デデマンホテルの社長と中央銀行総裁ドゥルムシュ・ユルマズが要人席に座った。
サロンで注目を集めた名前としては、アブドゥッラー・ギュルが美徳党時代に党首を争った至福党の党首レジャイ・クタン、7月22日の選挙で候補者にならなかった元首相補佐アブドゥッラティフ・シェネルとベシクタシュ会長ユルドゥルム・デミルオレン、アンカラ大都市長メリフ・ギョクチェキ、シシュリ市長ムスタファ・サルギュルがあった。
12時半開始の予定だった結婚式は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の出席で13時10分に始まった。クラチが結婚のために特別に作曲した音楽とともに舞台のカーテンが上がった。青色を基調とした装飾で二つ目のカーテンが落ちた。花嫁と花婿は、拍手の中、手を取り合ってサロンに向かって歩き始めた。
■二人とも足を踏まなかった
花嫁と花婿が前に進んでいるとき、スカイボードテクニックによって、光の滝が作られた。天井からつるされ、LEDテクニックが用いられた照明装置は、8mあるテーブルを照らした。花婿は、花嫁の着席を手助けした。特別にあつらえたベールをかぶったキュブラ・ギュルとタキシードを着た花婿が位置につき、婚礼を執り行なうイスタンブル大都市長カーディル・トプバシュが、証人たちを舞台に招待した。
大国民議会議長キョクサル・トプタン、タイイプ・エルドアン首相と大国民議会前議長のビュレント・アルンチは、新郎新婦の左に座った。とても緊張しているように見えたキュブラは、トプバシュの「メフメト・サルメルメルを夫として迎えますか?」という質問に短く「はい。」と答える一方、新郎は、同じ質問に「はい、迎えます。」と答えた。結婚式で足を踏む伝統は行なわれなかった。
結婚式の後、トプバシュ家と証人たちの妻たちも舞台に呼ばれた。イスが足りなかったので、大統領ギュルと花婿の父アブドゥッラー・サルメルメルは立っていた。これに気づいたエルドアン首相は席を譲ろうとしたが、結婚台帳にサインをするまで待たなければならなかった。その後に証人たちの祝辞が述べられた。結婚台帳をキュブラに渡したキョクサル・トプタンは、「メフメトによくしてもらいなさい。」と冗談を言った。
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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:12165 )