アルメニア側の主張がEU進捗レポートに入らぬよう、議会がブリュッセルに派遣団
2007年10月16日付 Yeni Safak 紙

議会は、EU進捗レポートにアルメニア側の主張が入らないようにするため、代表団をブリュッセルに派遣する。10月22日にベルギーの首都ブリュッセルに行く予定の代表団は、ロビー活動を行い、進捗レポートをトルコにとって有利になるよう尽力する。議会のEU適応委員会は、11月に公表される予定の進捗レポートにトルコに不利な項目が入らないよう、ブリュッセルに派遣団を送る。

アルメニア人ディアスポラが昨今、集中的に活動した結果、いわゆるアルメニア人ジェノサイドの主張に関する多くの決定が下された。ディアスポラの活動の末、ジェノサイドを認めた国は19カ国にも上った。ディアスポラによる直近の成果は、一昨日に米下院で下されたジェノサイドに関する決定となった。

■ジェノサイドを進捗レポートに載せたがっている

アルメニア人ディアスポラの最新動向は、11月に公表されるEU進捗レポートに、いわゆるアルメニア人ジェノサイドの承認に関する条項を掲載することだ。多くのアルメニア人団体や組織は、ヨーロッパで活動を行い、進捗レポートにいわゆるジェノサイドに関する表現をこのレポートに入れようと尽力している。

■トルコ大国民議会が予防策

ディアスポラの活動を注視するトルコは、ディアスポラの主張を無効にするため10月22日ブリュッセルへ派遣団を送る。

トルコ大国民議会のEU適応委員会は、ブリュッセルで3日間活動を行う。そこで欧州委員会のメンバーにトルコの見解について説明し、同メンバーをマークする予定だ。

関係筋は、新委員長はトルコにより近い立場の人物であることに注意を引き、EU適応委員会メンバーの努力により、アルメニア人ディアスポラの要求は受け入れられないだろうと言う。

ブリュッセルへ向かう派遣団には、公正発展党(AKP)アクサライ選出国会議員アリ・ルザー・アラボユン氏、同党カラマン選出国会議員リュトゥフ・エルヴァン、同党スィイルト選出国会議員アフィフ・デミルクランの他、共和人民党(CHP)議員1名と民族主義者行動党(MHP)議員1名が参加する。

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( 翻訳者:新井仁美 )
( 記事ID:12174 )