カザフスタン大統領、ハーメネイー最高指導者と会談
2007年10月16日付 E'temad-e Melli 紙
【ISNA】アーヤトッラー・ハーメネイーイスラーム革命最高指導者は月曜日午後、カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバーエフ大統領とその随行員らと会談し、その中でイラン・カザフスタン関係について、「良好であり、さらなる発展に向けて豊かな可能性がある」とした上で、「テヘランで結ばれた建設的で意義のある数々の合意を実行に移すことで、両国関係はこれまで以上に強まるだろう」と期待を表明した。
ハーメネイー最高指導者はまた、共通の方向性をもった国々の連帯こそ力の秘訣だと強調した上で、「カザフスタンはさまざまな資源に恵まれた巨大な国土を有する国だ。文化的・宗教的観点からも、イランと多くの共通点がある。それゆえ、両国が協力することは互いの利益となるであろう。イラン・イスラーム共和国は関係の拡大を歓迎する」と語った。
最高指導者はさらに、「アメリカをはじめとする一部の国は、このような関係の発展を快く思っていない。しかしイラン・イスラーム共和国はさまざまな国、特に地域諸国と協力することに、自国の利益だけでなく、イスラーム世界ならびに地域諸国民にとっての利益も見いだしている」と指摘した。
ハーメネイー閣下はまた、テヘランで開かれるカスピ海沿岸諸国会議について、「地域諸国の関係を深めるよい機会だ」とした上で、「イラン・イスラーム共和国は現在、よい位置にいる。一部の国からの圧力はあるが、ここ数年は良好な発展を成し遂げることができた」と強調した。
アフマディーネジャードも同席したこの会談で、ナザルバーエフ大統領はイスラーム革命最高指導者と会談できたことに深い喜びを表明するとともに、イラン大統領との協議について、誠実で意義深いものであるとした上で、「カザフスタンは、つねにイラン・イスラーム共和国との関係拡大を望んでいる。なぜならば、イランは地域の大国だと考えているからだ」と述べた。
ナザルバーエフ大統領はまた、核問題におけるイランの合理的立場に言及した上で、「核エネルギーの平和利用は全ての国の権利である。この問題は、さまざまな分野において達成される科学的発展の一事例にすぎないからだ」と語った。
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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:12185 )