イラン中央銀行、10万リヤール紙幣の発行許可を要求
2007年10月15日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】現在イラン経済は、より大きな額面の紙幣の発行を必要とする状況にある。高額紙幣が発行されるならば、小切手や「イラン・チェック」の必要性は減少するだろう。

 イラン中央銀行リヤール紙幣発行局のモハンマド・ゴドスエラーヒー総局長は、イラン学生通信とのインタビューで、「イラン中央銀行はより大きな額面の紙幣を発行する計画はあるのか?」との質問に対して、「より大きな額面の紙幣発行を求める声が紙幣発行局から出されたのは、1993年のことである。当時、5万リヤール紙幣と10万リヤール紙幣の発行を求める声が上がった」と述べる。

 ゴドスエラーヒー氏はさらに、次のように続ける。「これら2種類の紙幣発行の要望に対して、結局5万リヤール紙幣の発行が実現されるのに13年の年月がかかった。しかし10万リヤール紙幣については今日現在、未だに許可が下りていない。我々は出来るだけ早く発行できるよう、この10万リヤール紙幣発行の許可を求めているところだ」。

 ゴドスエラーヒー氏は、イラン経済は高額紙幣の発行を必要とする状況にあるとした上で、「ここ数年間高額紙幣の発行が実現されなかったことで、『イラン・チェック』や銀行小切手が広く流通する事態を招いている〔※訳注〕」と強調した。

〔後略〕



訳注:現在イランでは、毎年物価が上がっているにもかかわらず、それに見合った高額紙幣がないために、その代わりとして銀行等が発行する小切手が広く使われているが、その一方でニセ小切手が出回るといった問題が起きている。なお、10万リヤールは日本円で約1200円。

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( 翻訳者:中谷登紀子 )
( 記事ID:12195 )