村のクリニックで、スカーフ着用の医師が勤務
2007年10月20日付 Radikal 紙

憲法裁判所と欧州人権裁判所の決定により、公共の場で禁止されたスカーフが、厚生相レジェプ・アクダーの選挙区であるエルズルムの村のクリニックで着用されていることが表面化した。ヨンジャルック地区にあるジェイランオール・クリニックにいる医師らが、スカーフを着用して仕事をしているところを写真に撮られた。ジェイランオール・クリニックでは、1人の男性医師と4人の女性医師、4人の看護婦が働いており、我々取材人がそこに入るとスカーフをした2人の医師B.A.とZ.A.がいた。医師らは平静を装いながら、診察する男性患者を一緒に診ている。女性医師らはクリニックの一室でスカーフをして仕事をしていたが、その姿を写真に撮られたことに気付くとパニックになり始めた。クリニックのスタッフは撮影を邪魔する一方で、「なぜスカーフをしているのですか」という我々の質問に対し怒りをあらわにした医師B.A.は、「写真を撮らずに外に出てください。あなた方は許可を得ずに来たのですから」と述べた。

■スカーフをした看護婦もいた
医師B.A.は患者をそのままにし、一室にこもってしまった。また患者に注射を行っていたスカーフ着用の看護婦も、「公共の場でスカーフをして良いのですか」という質問に対し、「話したくありません」と答えた。
村のクリニックの責任者であると述べたヒュルヤ・エルチ医師は、「スタッフたちはなぜスカーフをしているのですか」という質問に対し少し戸惑いを見せた後、「どこから情報が出たのですか。ここには隠された別の意図があります。この種のことに返答は必要ありません。あなた方は人々を不安にさせています」と述べた。
我々は県の保健局次長であるセルハト・ヴァンチェリキ博士に、村のクリニックでの状況に関する意見を求めたが、彼は次のように述べた:「医師らがスカーフをして仕事をしていることに関しては、今のところ話すつもりはありません。」

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:12210 )