中東和平会議開催に向け続く米の外交努力、シリアは「招待を受けていない」
2007年10月21日付 Al-Ahram 紙

■ 米・国家安全保障担当補佐官が近日中に中東を訪問、ライス国務長官の和平努力を継続
■ 米政府は今秋の和平会議に過大な期待をもたないよう呼びかけ、エジプトの姿勢を歓迎
■ 潘基文国連事務総長、パレスチナ人の人道状況改善をイスラエルに要請

2007年10月21日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ワシントン:アースィム・アブドゥルハーリク、諸通信社 ダマスカス:アイマン・アル=マフディー】

 ステファン・ハドレー米国家安全保障担当補佐官が近日中に中東地域を訪れる。コンドリーザ・ライス米国務長官が始めた和平努力を継続し、パレスチナ・イスラエル紛争の重要課題に関して両者の見解を聴き取るためである。

 ホワイトハウスのダナ・ペリノ報道官は、「全ての方面が今秋の国際和平会議を開催するための手配に取り組んでいる」と述べ、会議開催のはっきりした期日は特定しなかったが、現在パレスチナ側とイスラエル側も何らかの前進を見せようと試みているところだと指摘した。

 ペリノ報道官は、「我々は関係諸方面にとって会議の開催を実りあるものにすべく、一連の原則に到達できるよう取り組んでいる」とも述べたが、中東問題の解決について一回の会議に過大な期待を持たないよう求めた。また同報道官は、パレスチナ独立国家の建設へと最終的に繋がる道筋をパレスチナ人とイスラエル人が策定すべき時が来ている、との考えを示した。

 この点に関してペリノ報道官は、和平会議に対するエジプトの姿勢を「非常に前向き」と表現し、エジプトのこの姿勢をホワイトハウスは歓迎していると表明した。

 ニューヨークではイスラエルのエフード・バラク国防相と国連の潘基文事務総長とが一昨日の夜に国連本部で会談を行い、パレスチナ・イスラエル間の交渉に関する最新の展開について協議を行った。潘基文事務総長はバラク国防相に対し、パレスチナ人の人道状況を改善するために可能な措置をとるよう求め、国連はパレスチナの人道的要請への対応を保証する義務があると強調した。

 シリアの首都ダマスカスではバッシャール・アル=アサド大統領が、「和平プロセスは失敗が許されなくなった」と述べ、今秋の会議は準備が不足しており、この問題に対するパレスチナ側の足並みも揃っていないと言及した。そしてアサド大統領は、シリアはこの会議への招待を受けておらず、ゴラン高原も議題にあがっていないと述べ、シリアが被占領地の全土を取り戻す権利を放棄することはないと明言した。

 一方、ガザ東部で発生した前ハマース政権内務省所属の実行部隊とパレスチナの地元氏族との武力衝突によって、パレスチナ人2人が死亡、その他20人が重軽傷を負った。またイスラエルの攻撃では、占領軍がヨルダン川西岸地区北部の都市ナブルスで、パレスチナ抵抗組織のメンバー5人を拘束した。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:12224 )