トルコの企業家、アルメニア関連議案に抗議しイスラエルでの作業中断も
2007年10月22日付 Zaman 紙
イスラエルで大きな投資を行っているトルコの企業家アフメト・レイス・ユルマズ氏は、アメリカ合衆国で議題となっているアルメニア関連法案の責任をイスラエル政府に帰した。
2年前にイスラエル-トルコ事業評議会によりイスラエルにおける「今年の企業家」に選ばれたユルマズ建設の社長は、真の反発はイスラエルに向けられるよう望んだ。
リゼ出身の同氏は、アメリカ下院の外交委員会に含まれる8名のユダヤ系委員中7名がアルメニア関連法案に賛成票を投じたことに注目し、イスラエル政府への抗議を準備している。
本紙に語った同氏は、11月11日にイスラエルの建設現場に黒旗を掲げ一日作業を中断し、同日、首相府の前でも数千の労働者とともにイスラエル抗議の行動をとり行う予定であり、この件で必要な許可も取得済みである。
ユルマズ氏は、こうした展開に対しイスラエルが自身に向けて反対行動をとる可能性について、「反発があろうとは考えていない。ただないともいえない」と評価した。国益が何にも増して重要であるとし、イスラエルの企業家たちもこうした方向で動いていると述べた。
問題の法案が下院を通過するのを妨げるため、イスラエルに向けた「対抗法案」の作成を提案し、特に軍事関係を検討することはまさに反発となろうと口にした。イスラエル政府がアメリカの背後に隠れているとし、解決はアメリカ政府の代わりにイスラエル政府に圧力をかけることであるとした。
リゼ出身の企業家は、ユダヤ系議員が法案を支持していることについて、「トルコが最近イラン、シリアとの関係を深めていることに対する反発」と解釈した。ユルマズ氏は、自身のこうした考えを書簡として大統領府と首相府に送ったとのことだ。
■ レヴィ大使、故郷との関係を発展
4歳で離れたトルコに大使として戻ってきたイスラエルのアンカラ大使ガビ・レヴィ氏は、故郷ベルガマ出身者と会合した。3週間前に職務を開始したレヴィ大使は、本日、職場でベルガマ市長と会う予定である。
「第一の祖国」とするトルコとイスラエルの関係を発展させたい同大使は、この一環で、近くベルガマを訪れる予定と述べる一方で、かの地のユダヤ人が移住した先イェフド市とベルガマが姉妹都市となるよう計画している。
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( 翻訳者:清水保尚 )
( 記事ID:12228 )