イラクのマーリキー首相、「PKKの拠点は閉鎖、活動は禁止する」と発表
2007年10月24日付 Hurriyet 紙

イラクのシーア派ヌーリー・アル=マーリキー首相は、テロ組織PKK(クルド労働者党)のイラク領内の事務所を閉鎖すると発表した。

10月23日、アリ・ババジャン外務大臣を受け入れたマーリキー首相は、首相官邸でおこなわれた会見で、PKKはテロ組織であると表明し、「我々はPKKの事務所の閉鎖とイラク領内での活動禁止を決定した。イラクとトルコをおびやかすPKKのテロ活動を許さない」と述べた。

マーリキー首相のこの発言は、以前イラクの高官たちによって語られてきた、PKKはイラクの権限が及ばない地域に基地をつくっており、イラク自身はテロリストらを追放する十分な力を注げないという見解と矛盾していることが注目される。

その一方でアリ・ババジャン外務大臣は、10月23日バグダッドで会談したジャラール・タラバーニー・イラク大統領から、トルコのPKKテロとの戦いを支持する約束を取りつけたことを述べた。タラバーニー大統領は、テロ組織PKKに対し、「イラク領内から出るか、武器を捨てよ」との選択肢を与えたことを述べた。
タラバーニー大統領は、アリ・ババジャン外務大臣との会合後行った会見で、テロ組織がイラク領を拠点としながらトルコ領内で攻撃を仕掛けることを見過ごさないことを表明した。タラバーニー大統領は、「流されるトルコ人の血の一滴一滴を、流されるイラク人の一滴一滴のように考えている」と述べた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:12242 )