180名以上の国会議員、ラーリージャーニー氏の業績を支持
2007年10月23日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】180名以上の国会議員が書状を提出し、アリー・ラーリージャーニー国家安全保障最高評議会前書記の功績に対して感謝の意を示した。

 国会議員らはこの書状の中で、革命前及び革命後のラーリージャーニー氏の輝かしい経歴に触れた上で、国の各方面で同氏が示した力量、特に核問題をめぐって同氏が近年成し遂げた価値ある功績を強調した。

 この書状はまた、核問題が成功に導かれた主な要因は、イスラーム共和国の外交政策の立案者としての最高指導者の周到な方策のおかげであるとした上で、ラーリージャーニー氏はこれらの政策を推進するにあたり、プロフェッショナルな役割を果たしたと評価した。

 ファールス通信が伝えたところによると、国会議員らはこの書状で、核問題をめぐる方策はこれまでと同様、合理的なものでなければならないと指摘している。

 この書状は日曜日から国会内で署名集めが行われており、これまでのところ183名の国会議員が署名に応じている。

 ヴェラーヤティー氏「ラーリージャーニー氏とロウハーニー氏に感謝しなければならない」

 国際関係担当の革命最高指導者顧問であるヴェラーヤティー氏は、2年半にわたるラーリージャーニー氏の業績に対して感謝の意を示す必要があると強調した上で、「国家安全保障最高評議会書記という重責の中でラーリージャーニー氏が果たした仕事に対して、われわれは感謝しなければならない。同様に、ロウハーニー氏〔ラーリージャーニーの前に国家安全保障最高評議会書記を務めた人物〕の仕事に対しても、感謝しなければならない」と語った。

 イラン学生通信(ISNA)の報道によると、アリー・アクバル・ヴェラーヤティー顧問はアリー・ラーリージャーニー氏の辞任について、イランに対して風当たりの厳しい現在の国際状況においては、体制関係者は多少の自制を働かせて、核問題に対する〔従来の〕支配的方法を継続し、われわれの間に存在する問題を解消させた方が望ましかったはずだと強調した上で、次のように述べた。「このようなこと〔=ラーリージャーニー氏の辞任〕にならなかった方が、間違いなくよかったはずだと思う。核問題が提起する〔現下の〕重大かつセンシティヴな状況にあっては、この種の重要な変化はない方が良かった。あるいは最大限このような変化を防ぐべきであった」。

 ヴェラーヤティー顧問はさらに、「何がラーリージャーニー氏の辞任の原因となったのかについて囁かれているものは、同氏が実際に辞任し、アフマディーネジャード氏もそれを受け入れ、これまでそのことについて何もコメントしていないという状況下においては、どれも推測・憶測にすぎない」とも続けた。

 同顧問はまた、政府報道官がラーリージャーニー氏の辞任を個人的な理由であるとしたことについて、「これでは問題はあまり明らかにはならない。このことについての判断は簡単ではない」と論じ、同時に「ともあれ、このようなことにならなかった方が良かった」と強調した。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:12251 )