EU、刑法第301条に注意促す、アルメニアジェノサイド問題は却下
2007年10月25日付 Radikal 紙

トルコ進捗レポートを議題とした欧州議会(EP)は、トルコの新憲法案を称賛、刑法第301条には注意を促し、エネルギー問題ではトルコとの交渉開始を求めた。「アルメニア・ジェノサイド」に関する3つの提案は、却下された。

欧州議会では昨日(24日)、オランダのリア・オーメン・ルージテン議員が作成したトルコ進捗レポートが提言決議として承認された。決議は、新憲法案に賛同の意を示す一方で、トルコ刑法第301条を改訂するよう警告した。「アルメニアジェノサイト」の主張に関連した3つの変更提案は却下された。決議の主旨は次のとおり。

・選挙でいっそうの支持を得た政府は、改革を急ぐ必要がある。基本的人権と自由を守り、新しい文民憲法をつくろうとする意思に我々は賛同し、激励する。以前、選挙における最低得票数を下げるよう我々が提案したことを指摘しておく。

・憲法改正については、トルコ刑法第301条はじめ緊急に改革することを先送りすべきでない。いまだ第301条により多くの人々に対し捜査が行われていることを非難する。表現と報道の自由を、政府は第一優先項目とすべきだ。ワクフ法は、急ぎ承認される必要がある。

・フラント・ディンクとアンドレア・サントロ殺害事件を強く非難する。この種の極端な事態に対する対応が早急に行われるよう強調しておく。

・トルコ軍部の度重なる政治プロセスへの介入を懸念している。軍に対する完全文民統制のため、もっと力が注がれるべきだ。議会は、軍の他にも諜報機関、憲兵、警察に対して監督する必要がある。

・女性の権利の侵害に我々は心を痛めている。名誉殺人は引き続き深刻な懸念である。

・労働組合の権利を欧州基準に到達させる必要がある。

・キプロス問題に対する包括的解決のため、両者は国連によるプロセスに建設的な対応をする必要がある。トルコ軍の撤退は、解決のための交渉を円滑化する。またトルコ参加協定の追加プロトコルにある責務(ギリシャ系住民に港を開放すること)を、完全に行う必要がある。

・トルコ政府とアルメニア政府が過去と現在、両方のために歩み寄りを開始することを繰り返し呼びかける。

・トルコとのエネルギー部門での交渉開始を我々は支持した。天然ガスパイプラインが通貨するトルコは、欧州エネルギー共同体への参加も支持する。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:12253 )