祝トルコ共和国記念日 -テロ事件への反発もあり、いつもにも増して盛大に
2007年10月30日付 Milliyet 紙
トルコ共和国建国84周年が昨日、最近のテロ襲撃の反発により、より盛大に祝われた。老いも若きも皆、国旗を手に持ち式典に出席した。スローガンにも「トルコに身を捧げるものは死なない、国は分裂しない」といったものだった。
共和国記念日を祝うものとして昨日の朝、アンカラにあるアタテュルク廟で最初の式典が催された。アブドゥッラー・ギュル大統領は、アタテュルクが共和国を建国することで明らかにした理想に、現在いつにも増してより近くなっているとし、「我々の歴史や持つものから力を得て、我々の共和国を原則と勝ち得たもので守り、未来へ手を携えて伝えよう」と述べた。
■ 民主市民党(DTP)から誰もなし
アタテュルク廟での式典に、アブドゥッラー・ギュル大統領のほか、キョクサル・トプタントルコ大国民議会議長、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相、ハシム・クルチ憲法裁判所裁判長、ヤシャル・ビュユクアヌト参謀総長、デニズ・バイカル共和人民党(CHP)党首、民族主義者行動党(MHP)党首デヴレト・バフチェリ、ゼキ・セゼル民主左派党(DSP)党首、各省大臣や政党の代表者が参加した。式典に、民主市民党の国会議員の参加がなかったことが注目された。
ギュル大統領は、アタテュルク廟特別訪問者録にあらかじめ書かれていた文章にサインをした。同大統領は、以前のアフメト・ネジュデト・セゼル第10代大統領とは逆に、サインした文章を読まなかったことに注目が集まった。ギュル大統領は、その文に以下のような表現を用いた。
「今日同時に共和国建国とともに明らかにされた理想に現在いつにも増してより近くなっていることの喜びを感じている。トルコ共和国は現代文明のレベルにのぼる方向に向けて確固として進んでいる。
国民、国家として84年間で到達したレベルに誇りを感じるとともに、我が国を世界で褒めたたえられるレベルに高めるための営みを共通の理解のもとに継続している。我々の歴史や持つものから力を得て、我々の共和国を原則と勝ち得たもので守り、未来へ手を携えて伝えよう。
■ 国力のある、暮らしやすいトルコ
世界とあらゆる分野で競い、人々が幸せに暮らし、国力があり暮らしやすいトルコを一丸となって作り上げよう。このようなトルコの存在の獲得は、子供たちや若者たちに残すことのできるもっとも価値ある贈り物となるだろう。この目標を抱いて努めることは、誉れある歴史とこの国を設けた世代に対すると同様、今日また明るい未来に対する我々の最大の責任である。」
ギュル大統領のアタテュルク廟特別訪問者録へのサインに引き続き、式典でトルコ国軍メンバーや学生がアタテュルクの墓前で敬意を示していった。
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( 翻訳者:大田垣綾子 )
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