イラン外務省で人事異動:エラーグチー外務次官、駐日大使に
2007年10月29日付 E'temad-e Melli 紙

 アッバース・エラーグチー外務省法律・国際問題担当次官が、駐日イラン大使に転出することが決まった。代わって、タラーイー駐日イラン大使は外務省ヨーロッパ担当次官になることになった。

 セイエド・モハンマド・アリー・ホセイニー外務報道官は、エラーグチー次官が東アジアの国の大使に任命されたことについて、イラン学生通信に対し「エラーグチー次官は日本大使に任命された。現在、信任状の承認に関連した手続きを取っているところである」と語った。ホセイニー報道官によると、エラーグチー次官の後任はまだ決まっていないとのことである。

 その一方で、セイエド・モハンマド・アリー・シャヒーディー外務省領事・国会・在外イラン人業務担当次官は、イラン国営通信に対し、「タラーイー駐日大使は近日中に、外務省ヨーロッパ担当次官に任命されるだろう」と述べた。

 エラーグチー次官は1344年〔1965年〕生まれで、政治学の分野で政策や統治の傾向について学んだ。同次官はこれまで、外務省国際関係学部の学部長や、西欧第一課長などのポストを務めてきた。

 外務報道官はまた、外務省多国間経済協力総局長が経済担当次官代行に任命されたことも明らかにした。ホセイニー報道官は、外相代行に任命されたアリー・レザー・シェイフ=アッタール外務省前経済担当次官の後任について、「ミール=アブーターレビー外務省多国間経済協力総局長が経済担当次官代行として指名されている」と述べている。

 報道官はまた、国家安全保障最高評議会書記に任命されたジャリーリー欧米担当次官の後任選びについては、次のように語っている。「この担当局は、ヨーロッパ担当とアメリカ担当に分割される予定となっている。誰がこれらの担当局の次官となるかについては、まだ決まっていない」。

 ミール=アブーターレビー経済担当次官代行はこれまで、駐トルクメニスタン・イラン大使や駐仏イラン公使を務めてきた。

 他方、モハンマド・レザー・バーゲリー外務省アラブ・アフリカ担当次官は、駐オーストリア大使に転出するのではないか、あるいは外務省を退職するのではないかとの噂について、否定する見解を示している。同次官は、「アラブ・アフリカ担当次官が変わる可能性はある」としながらも、次のように述べている。「もちろん、私が駐オーストリア大使になりたいとか、外務省を退職したいとか、そういった希望を提出したことは一度もない」。その一方で同次官は、〔アラブ・アフリカ担当局に代わり〕「アフリカ担当局」と「アラブ及び近隣諸国担当局」の二つの次官職が設置される可能性については、否定しなかった。

 ホセイニー報道官はあり・ラーリージャーニー氏とサイード・ジャリーリー国家安全保障最高評議会書記がソラナEU共通外交上級代表と行った協議について、建設的であったと評価した。イラン国営通信の報道によると、ホセイニー報道官は記者の質問に答える形で、「ラーリージャーニーとジャリーリー両氏が出席して行われた今回の協議は良好かつ建設的なものであった。我が国の責任者たちの統一した立場が示された」と述べた。

 同報道官はさらに、「ジャリーリー氏が核問題をめぐるイラン側交渉団の団長であり、このことは今後も変わらない」と付け加えている。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら
関連記事(ジャラーリー議員、モッタキー外相辞任の噂を否定)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:12313 )