シーラーズとエスファハーンのチャーイハーネ、営業停止になる
2007年11月04日付 E'temad-e Melli 紙
マフムード・アフマディーネジャード大統領が自らの執務室で「国民喫煙制限撲滅包括法」に署名をし、保健・医療・医療教育省に通達を行って一年が経った。それを受けて保健省の専門家らは会合を開き、同法の施行細則を策定、ついに治安維持軍の協力の下、食事とともに水タバコのサービスを提供していたチャーイハーネ(喫茶店)が閉鎖されることになった。
「国民喫煙制限撲滅包括法」にもとづき、テヘラン、エスファハーン、シーラーズ、ヤズド、ケルマーンにあるチャーイハーネ各店は閉鎖されたが、治安維持軍公共地域監督局の局長によれば、この措置は「一時的なもの」であるという。この決定により、ここ数日観光客らはチャーイハーネを楽しむ代わりに、伝統的なチャーイハーネの扉が固く閉ざされた様子を眺めるだけとなっている。
治安維持軍によれば、これらのチャーイハーネが封鎖されたのは「衛生」上の規則を守らなかったためであるとしているが、その一方で文化遺産観光庁の責任者によれば、この措置がいつまで続くかは決まっていないという。というのも、かつてのイラン人らを偲ばせるシンボルとしてではなく、別の目的をもった場所として改修する必要があるからだという。
〔中略〕
伝統的なチャーイハーネはイランの文化的なシンボルであり、長くテヘランやその他の観光都市に観光客らを引きつける要素の一つとなってきた。しかし観光地の主な監督官庁である文化遺産観光庁の責任者らは、エッテマーデ・メッリー紙記者の数日にわたる取材要請に対し、エスファハーン及びシーラーズの責任者の見解として、書面にて次のように短くコメントしている。「一部の歴史地区に存在するチャーイハーネは、これまでのあり方を変え、文化的環境作りのために用立てられる予定である」。
文化遺産観光庁の広報担当者らは、同庁責任者らへの取材の取り次ぎなどまったくしようともせず、取材要請に対しては責任者の言として短く回答するばかりで、自らが望むことだけをメディアに伝えることしか頭にない。今回の件で、彼らはエスファハーン州文化遺産観光庁文化広報担当次官の発言として、次のように短く説明している。「チェヘル・ソトゥーン博物館や『揺れるミナレット』にある伝統的チャーイハーネはしばらくの間、修復と用途の変更のために休店されることになっている」。
文化遺産観光庁広報担当のアブドルマジード・アークーチャキヤーン氏は、さらに次のように述べる。「チャーイハーネは適切な状況にあるとは言い難いのが現状だ。衛生面でも客にサービスを提供するための適切な状況になく、内装の面でも問題がある。また、これらのチャーイハーネの建物は基本的な修復が必要である。チェヘル・ソトゥーンにあるチャーイハーネについては、博物館の運営事務所に用途を変更する予定だ。近い将来、サファヴィー朝スタイルの伝統的なレストランを他のよりふさわしい場所に移して復活させるつもりだ」。
〔後略〕
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:12385 )