2007月1月7日付ハムシャフリー
【政治部】
法務相で司法権報道官を兼任していたジャマール・キャリーミーラードの事故死(訳注)ののち、閣議では更なる変更を余儀なくされた。ここ数日にわたり、後任人事をめぐる簡単な協議が行われている。
(訳注)キャリーミーラード氏は、12月28日朝、家族と同乗した自家用車でテヘランからエスファハーンに向かって走行中、交通事故を起こして死亡した。
司法権長に近い情報筋は、ハーシェミー・シャーフルーディー司法権長が、司法組織の責任者らの中から法務相後任を選ぶ意向を示していることを明かした。この情報筋は、法務相ポストの人事に関する最終的な候補に対する、司法権長の考えについて発言した。「はっきりしているのは、司法権長が、法務相は司法権本体の出身でなければならず、司法組織の構造、問題点や欠陥、意思決定過程に通じている人物でなければならないと考えている点である。」
同情報筋は、マスコミの憶測を重ねて否定したうえで、法務相は、現在、マスコミにおいて名前が挙げられている以外の人物になるだろうと発言した。
ファールス通信は、この情報筋の発言を引用して、次のように報じた。「司法権の新報道官は、必然的に法務相と兼任になるわけではない。法務相と司法権長報道官の兼任という重責をひとりの人物に背負わせるのは無理だろう思われる。
マスコミは、ゴラームホセイン・エルハーム(政府報道官)、アッバースアリー・アリーザーデ(司法権長実務次官)、ホセイン・ミールモハンマド・サーデギー(司法行政学部長)、アブドゥルアリー・ミールクーヒー(法務省議会次官)、アブドゥルレザー・イーザドパナーフ、ファズルッラー・モウサヴィー(テヘラン選出議員、法学教授)、セイイェド・アフマド・モウサヴィー(副大統領、議会担当)、アリーレザー・ジャムシーディー(司法権法整備次官)らの名前を法務相後任候補として挙げている。
大統領府長官のゴラームホセイン・エルハーム氏は、新法務相就任までの間、現ポストに就いたまま、法務省監督の任を負う。憲法によれば、法務大臣の選任は、司法権長および行政府トップの合意により成立する。同時に、ファールス通信は、ホセイン・ミール・モハンマド・サーデギーが、法務相候補として最有力であると伝えた。サーデギー氏は、司法学部長であり、シャヒード・ベヘシュティー大学法学部教員である。また、刑法および犯罪学の分野で多くの著書がある。
しかし、サーデギー氏本人は、法務相や司法権報道官任命について、未だ何の打診も受けていないと述べている。
ミール・モハンマド・サーデギー氏は、以前、司法権報道官を務めていたが、メフル通信とのインタビューでも、同報道官および法務相就任に関しては、特に話を聞いていないと発言している。
サーデギー氏は、同時に、司法権報道官もしくは法務相任命を受諾するかどうかという質問に対し、この問題に関する多方面からの詳細な検討が必要であると強調したが、より詳しい見解の表明は後日に譲るとした。
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( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:4319 )