トルコの労働者を乗せた飛行機、イラクで墜落:生存はたった1名(Yeni Safak紙)
2007年01月10日付 Yeni Safak 紙

アダナ発バグダッド行きのエリアントゥル・エアライン(モルドバ)ロシア製アントノフ-26(An-26)がイラクのバラド近郊アラサト空港に着陸時墜落した。2つの建設会社で働く労働者を乗せた航空機は大破した。この事故で5人の乗務員と29人の乗客が死亡。ただ一人、身元不明のトルコ人労働者が負傷者として救出された。

今回墜落した飛行機は、セルカ建設とクラク建設が施工予定のイラクの現場で働く同社の労働者を乗せて、アダナ・シャキルパシャ空港を6時9分に離陸した。同機は、トルコ時間9時にバグダッドから80キロ北のバラドにあるアラサト空港に着陸するさい、最初の最終進入に失敗。滑走路を過ぎ、二回目の最終進入時に滑走路200メートル手前へ墜落した。

同機には、労働者たちのほかにクラク建設のイスマイル・クラク代表取締役が搭乗していた。また、アメリカ国籍のポール・K・ジョンソンさんも搭乗していたことが分かった。

■原因は濃霧
墜落した航空機に最初に到着したのは、管制塔で任務に当たっていたアメリカ軍兵士だったことが分かった。墜落の原因は悪天候と濃霧と見られている。はっきりした原因はブラックボックス調査後に判明する。

■着陸許可がおりなかった?
一方アメリカが着陸の許可を出さず、航空機を他の空港へ向かわせたことが事故の原因だとの声もある。民間総航空局に寄せられたこの見解も調査されている。ある担当者は「この見解が正しいかどうかはブラックボックスを調査した後分かるだろう。可能性は少ない。同機は2年間同じ空港に降りているのだから」と語った。

■トルコ人チームが調査
トルコ人労働者の遺体を受け取るためIL-18(モルドバ)はアダナ・シャーキルパシャ空港を今朝離陸する予定。同機にトルコの民間航空社のエンジニア2人とパイロット1人からなるチームも搭乗する。このチームは航空機墜落の原因解明にあたる調査団に加わる。

■重量超過ではない
一方民間航空局のアリ・アルドゥル局長は、48人の乗客と5トンの積荷が可能な航空機に、今回は35人と1トンちょっとの積荷しか乗っていなかったと述べ、重量超過が事故の原因であることはないと語った。また、2006年に同機を所有する会社で点検を行ったがいかなる問題も生じなかったと述べた。


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( 翻訳者:塚田真裕 )
( 記事ID:4323 )