【経済部】イラン・イスラーム共和国はさまざまな自助努力により、年間1,450万トンの小麦を生産するようになり、最大の小麦輸入国から小麦輸出国へと転じた。のみならず、現在、人口約8,000万人が必要とする食糧の90%を国内で確保できるようになった。
報道部によれば、農業・天然資源開発技術庁長官モフセン・モヴァッヘディヤーン・アッタール氏はテヘランで開催されたイラン・アフリカ貿易促進セミナーにおいて以下のように述べた。
「土壌水分の点では、イランは乾燥地帯や半乾燥地帯に位置するにも拘らず、国内の3000万ヘクタールの耕作可能な土地のうち、1800万ヘクタール以上で耕作が行われている。」
彼は、イランが農作物の多様性に関しては、世界で第4位を誇ることについて、こう述べた。
「イランは20種類以上の農産物の生産で世界の上位10カ国以内に入っており、ピスタチオ、石榴、
ナツメヤシ、ヒメウイキョウ、サフラン、ゼレシュク(訳者注:肉料理、炊き込みご飯等に用いられる、乾燥させた甘酸っぱくて赤い実。和名はヘビノボウズ)の生産では世界第一位である。」
さらに同長官は、「今現在、労働者の23%が農業従事者であり、彼らはGNPの12%と国内の非石油輸出産品の25%を生産している」と発言した。
同長官は、昨年1億トン以上の農作物、果樹栽培品、家畜食肉、海産物が国内で生産されたことを説明し、今年この数字は1億4百万トン以上になるだろうと予想している。
また、モヴァッヘディヤーン・アッタール長官は、昨年イランでは、約79万トンの輸出生産物(農産物)が生産され、5億ドル以上におよぶ貿易歳入を得たと述べ、次のように付け加えた。
「現在の生産力を考慮するならば、少なくともこの水準を4倍にまで引き上げることが可能である。」
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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:12466 )