環境省広報担当官、職員にアラビア語源単語の使用を命じる
2007年11月18日付 Milliyet 紙

ミュシャヴィリ環境相参事官は職員に対して、アラビア語源の単語を使用するように要求していたことがわかり、反発が起きている。

環境森林省のミュシャヴィリ・ジェマル・ノガイ広報担当参事官が省職員に対し、興味深い通達を送っていた。通達では「atama(任命)」の代わりに「tayin(アラビア語源の同義単語)」、「zorunluk(困難)」の代わりに「mecburiyet」、「katılmak(参加)」の代わりに「iştirak」といったようなアラビア語源の単語を使用するように推奨されていた。ノガイ広報参事官は論争の元となった通達に関し、「アラビア語化するといったことではなく、ただトルコ語がいかに豊かな言語であるかを思い起こさせたかった。トルコ語に対する個人的な興味からこういった推奨の通達を送ったまでのこと。」と説明した。

環境森林省ミュシャヴィリ広報参事官は省職員に対し、既にトルコ語化している同じ意味の単語があるにもかかわらず、アラビア語源の単語の使用を推奨する通達を送っていた。ミッリエト紙の記者メリフ・アシュクは問題を引き起こしたこの通達について昨日のコラムで言及した。アシュクの書いたコラムによれば、通達は「環境森林大臣ヴェイセル・エルオールが、スピーチや書簡で使用を控えるように要請した単語リスト」として、職員に送られたということである。

●「大臣の関知するところではない。」
通達を出したことを認めたノガイ広報参事官は、彼が行ったとされる推奨について「トルコ語がいかに豊かな言語であるかを省職員に思い起こさせたかった」と主張した。この推奨には他意はないと述べるノガイ広報参事官は、「トルコ語に対する個人的な興味から、フェリト・デヴェルリオールの辞書を参考に使用できる単語の種類を省職員に伝えた」と話した。ノガイ広報参事官は以下のようにも述べた。
「大臣はこのメモについては関知していない。同時に、通達で私がとりあげた単語の使用について、省職員に条件を突き付けたといったこともない。書簡における言葉の使用に関してさしずをするような権限は私にはないからだ。もしこういった目的があったならば、事務次官や大臣から通達がいくはずである。ただ同僚の友人達に「örnek(例)」の代わりに「misal」という単語を使うことができることを思い起こさせただけだ。

●「言語革命から道を踏み外した要求である」
言語協会の創設者の一人、エミン・オズデミル氏は次のような批評をした。
「この通達ははっきり言って、アタテュルクの描いた言語革命から道を踏みはずすことを要求している。アタテュルクが断固として貫いた言語革命によって獲得されたトルコ語単語を、再び過去の次元に戻そうとしていると見受けられる。この通達は、既に死語となった単語を再び生き返らせようとしているように思われる。」

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( 翻訳者:田林玲 )
( 記事ID:12470 )