情報相「ムーサヴィヤーンはイギリス大使館に情報を提供していた」
2007年11月15日付 Jam-e Jam 紙
【政治部】核問題交渉団の報道官をかつて務めていたホセイン・ムーサヴィヤーンについて、情報相は「彼は国益と国の安全に抵触する問題を、外国人、中でもイギリス大使館に提供していた」と語った。
ジャーメ・ジャム紙国会担当記者の報告によると、ゴラーム・ホセイン・モフセニー=エジェイー情報相は昨日国会担当記者団に対し、ムーサヴィヤーンに関する同省の見解として、さらに「この問題は情報省的には、すでに確定した事実である。ただし、最終的な判断は司法当局が下すことである」と述べた。
情報相はムーサヴィヤーンに対する罪状の認定をめぐり、何らかの圧力が存在しているとされている点については、「ムーサヴィヤーン問題に関して、影響力が行使されるといったことのないよう望む。影響力の行使は大抵、有罪認定するためではなく、〔罪人を不当に〕無罪放免にするために用いられるものだからだ」と述べた。
同情報相はさらに、「これまで数回、複数の有力者が本件の判事の職を要求し、彼を無罪にしようと試みてきた。本件について、影響力が行使されるようなことのないよう、お願いしたい」と付け加えた。
エジェイー情報相は、ムーサヴィヤーンに関する一判事としての自身の見解について、「情報省は彼を有罪であると考えている。しかし私は現在〔本件の〕裁判官ではないし、裁判官が決めたことには、われわれも従うつもりだ」とも語った。
情報相はその上で、「もしムーサヴィヤーンが裁判官によって無罪放免にされたとしても、本件について影響力が行使されたことを意味するわけではない。というのも、検察が起訴状を提出しても裁判所がこれを認めないとか、また第一審で有罪判決が下っても、控訴審ではそれと反対の判決が下る、といったことはよくあることだからだ」と続けた。
エジェイー情報相はさらに、「本件の裁判官が有力者らの圧力を受けて判決を下したことが明らかになれば、ムーサヴィヤーン事件の捜査に影響力の行使があったとするアフマディーネジャード氏の発言は正しかったということになるだろう。しかし、自由な雰囲気の中で無罪判決が言い渡されるのであれば、〔ムーサヴィヤーンが無罪になったからといって〕影響力の行使があったということにはならない」と述べた。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:12474 )