国際社会がシリアに対し、レバノン大統領選出問題への不介入を要請
2007年11月04日付 Al-Nahar 紙
■ イスタンブールでの外相級会議が国際社会によるレバノンへの「強力な」支援と「威嚇」の拒否を明言
■ ライス国務長官:「ムアッリム外相に選挙介入を控えるよう厳しく求めるメッセージを伝えた」
2007年11月04日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面
イスタンブールでのイラク安定化会議に伴い、2日間にわたり開かれた外相級の一連の会談は、シリアに対して条件付きの開放的な姿勢も見られたもののレバノン大統領選挙への介入を控えるよう圧力を高め、レバノンに対する「強力な支援」と、外国からの「介入や威嚇」なしに選挙プロセスを進める必要性を確認する機会となった。
フランスのベルナール・クシュネル外相がシリアのワリード・アル=ムアッリム外相に対して「明確で毅然とした」口調で「最悪のシナリオと政治的空白を避けるため、憲法に基づいて」レバノンの新しい大統領の選挙を行う重要性を伝えてから24時間も経たないうちに、アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官は昨日、自らもムアッリム外相に「世界は見守っている」と述べ、レバノンの選挙プロセスに介入せぬよう厳しく求めるメッセージを伝えたと述べた。
ライス国務長官は、イラク安定化会議に伴ってムアッリム外相とめずらしく会談し、フランス外相やアラブ諸国外相とともにレバノン大統領選出問題への介入を激しく警告する声明を作り上げた。
イスタンブールからエルサレムに向かう飛行機の中で、ライス国務長官は同行する記者らに対して、「私はムアッリム外相とレバノンに関して断固とした姿勢で協議した。私は全ての国が見守っていることや、シリアが介入せず、レバノンに大統領選出の憲政上のプロセスを継続させせるという国際的な義務に従うことが期待されていることを明らかにした」と語り、「国際社会全体が、威嚇や介入のないことを期待している」と付け加えた。
(後略)
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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:12489 )