2003年イスタンブル連続テロ事件の容疑者、アブー・グレイブ刑務所から脱走
2007年11月21日付 Hurriyet 紙
イスタンブルで4年前におこった爆弾テロの主犯格であるサーデッティン・アクダシュとブルハン・クシュがイラクで収容されていたアブー・グレイブ刑務所から脱走した。
アクダシュとクシュはトルコにおけるアル・カーイダの幹部で、2003年11月15日および20日に60人の犠牲者をだした4ヶ所での爆弾テロに加わった後イラクに逃亡したが、2005年に同国でふとしたことから逮捕されていた。
アメリカ軍が行った拷問でその名が知られたアブー・グレイブ刑務所に収監されていた2名のテロリストは、スイスの赤十字を通じてトルコにいる近親者に手紙をおくっていた。その中で、自分たちは生きており、トルコへの引渡しのために尽力してくれるよう要望していた。
これを受けて、イスタンブル警察の2名の係官がバグダッドに向かい、この2名の爆弾犯を尋問していた。トルコはアクダシュとクシュの送還に関する文書を2005年6月18日付けでイラク関係当局に送っていた。
送還手続きを継続する一方、この4月に他の刑務所に移される途中、2名の爆弾犯が脱走したとの情報が届いた。これを受けて、トルコ警察はインターポール(国際刑事警察機構)のネットワークを通じて、イラクのインターポールからの情報の正誤を問い合わせていた。しかし返答が得られないので、今回は外務省が間に入った。アメリカ側との文書のやり取りの後、アクダシュとクシュが先の4月に脱走していたとの情報が確認された。
現地の新聞はこちら
関連記事 (◆2005-07-13 アメリカは引き渡すか?イスタンブル・テロ事件の主犯格、イラクで身柄を確保(Milliyet紙))
( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:12497 )