エルドアン首相、レバノンでの緊迫状況に電話で調停役
2007年11月23日付 Yeni Safak 紙

レバノンでの大統領選挙をめぐって生じた政治的危機のために電話外交を展開させたエルドアン首相は、シリアの政党の指導者とレバノンの首相に電話をして解決策を探った。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、9月以降継続しているレバノン大統領選をめぐって生じた危機を打開するため、電話外交を展開している。
この混乱は11月24日で任期が切れるレバノン大統領エミル・ラフドの後任者の名が、与党、野党いずれからも挙げられなかったことに端を発している。エルドアン首相はこの混乱を収束させるために、レバノンとレバノンに影響力を持つ国々に電話をかけ続けている。
エルドアンは火曜日に、「誰もが納得する」候補者が挙げられなかったため4度目の延期がなされていた大統領選挙が実施されなかったのを受け、夕刻頃にフアド・シニョーラ首相と野党のハリリ党首それぞれと電話会談を実現させた。
トルコおよびエルドアン首相は中東で積極的外交を展開しているため、ハリリ氏とシニューラ首相からレバノンの大統領選挙プロセスに支援を行ってくれるよう要請があった。
エルドアン首相はこの要請の枠組みの中で、昨日レバノンに対して影響力があるシリアのべシャル・アサド大統領に電話をかけて支援を行ってくれるよう要請した。
シニョーラ首相とハリリ党首の、「レバノンの政治の安定にとって、大統領選挙プロセスの過程で生じているもろもろの事柄はリスクとなっている。この件におけるあなた方の援助を期待している。」という要請をベシャル・アサド大統領に伝えたエルドアン首相は、現在の閉塞状況を打開するための交渉を行った。
親シリア派のエミル・ラフド大統領の代わりに選ばれる人物に関して、シリアもレバノンの閉塞状況を打開する形で関与してくれるようにとの要請がエルドアン首相によって伝えられた。

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( 翻訳者:藤巻晋也 )
( 記事ID:12513 )