マラトゥヤの出版社殺人事件、被告らが初出廷
2007年11月24日付 Radikal 紙

布教活動を行ったという理由で出版社を襲撃し、ドイツ人1人を含む3人のキリスト教徒の喉を切って殺害、逮捕された5人の容疑者と、殺害ほう助で申し立てられている2人が、23日(昨日)、初めて裁判官の前に出廷した。殺害された被害者のうちの2人の妻は、「この殺人事件の裏にある思想が処罰されること」を望んでいる。

4月18日に発生した殺人事件の裁判は、23日(昨日)、マラトゥヤ第3重罪裁判所で始まった。アメリカ大使館政務部担当ジャーウィ・コリンズ氏、ドイツ領事館法務部長マルティン・ヘルマン・グラフト氏のほか、多くの外国人新聞記者もこの裁判を傍聴した。ズィルベ出版社で殺害されたドイツ人のティルメン・ゲスケさんの妻、スザンナ・ゲスケさんは、被告らに対する不快感を強調し、「正義を信じています」と話した。
「私はキリスト教徒としてこの国を自分の祖国のように思っています。夫の死後、スカーフを被った人を含め、すべての隣人たち、イマーム(導師)が弔問に訪れました。トルコの世俗的な司法が正しい判断を下すと信じています」

殺害されたネジャティ・アイドゥンさんの妻、シェムセ・アイドゥンさんも、「私はトルコ人のキリスト教徒です。夫もトルコ人のキリスト教徒です。子供たちは、キリスト教徒であるために自分たちも殺されるのではないかと私に聞いてきます。この殺人の裏にある思想が処罰されることを望みます」と語った。

被害者側弁護士のひとり、エルギン・ジンメン氏は、被告が「人道に反する罪により裁かれること」を求めた。メフメト・アリ・コチャク弁護士も、「検察官は、布教活動にも報告しているファイル16冊分の文書を用意しました。プロテスタント教団に属する全員の名前と現住所がそこに掲載されたことで、その人たちは標的とされたのです」と語った。公判は2008年1月14日に延期された。

エムレ・ギュナイドゥン被告、ハミト・チェケル被告、アブゼル・ユルドゥルム被告、ジュマ・オズデミル被告、そしてサリフ・ギュルレル被告は、ネジャティ・アイドゥンさん、ウール・ユジェルさん、そしてティルマン・ゲスケさんを殺害したとして申し立てられている。これらの被告については、「武装テロ集団の結成、およびその代表となること、テロ組織の枠組みで複数の人を殺害、および職場に保障されている不可侵性を脅かしたこと」から量刑が重くされ、終身刑が求刑されている。

保釈の身で裁判が実施されているキュルシャト・コジャダウ被告とメフメト・ギョクチェ被告も、テロ組織ほう助罪で5~15年の禁固刑が求刑され、裁判中である。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:12522 )