エルドアン首相、スカーフ着用の高校生テヴヒデさんに電話で応援メッセージ
2007年11月29日付 Yeni Safak 紙
スカーフを被っているために表彰式の壇上から下ろされた女子高生テヴヒデ・キュトゥクさんに、エルドアン首相が電話で遺憾の意を表した。エルドアン首相は「どうか悲しまないように。差別は必ずなくなる」と伝えた。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相とエミネ夫人は、スカーフのせいでコザン郡長と駐屯隊司令官に表彰式の壇上から下りるよう指示された、イマーム・ハティプ高校の11年生、テヴヒデ・キュトゥクさんに電話をかけ、遺憾の意を伝えた。エルドアン首相は「悲しまないで」とデヴヒデさんを慰め、家族に「差別はいつか必ずなくなる」と話した。
■10分間の電話
テヴヒデさんの父アリフさんと母ギュルシイェさんの話では、エルドアン首相は一昨日(11/28)の夜彼らに電話をし、およそ10分間話した。テヴヒデさんがスカーフを被っているという理由で壇上から下ろされたことを報道で知った首相が、アリフさん、ギュルシイェさん、テヴヒデさんとそれぞれ話をしたという。
■調査指示
エルドアン首相は、キュトゥクさんらに遺憾の意を表した後、スカーフを理由に彼女を壇上から下ろした者たちについて調査するよう指示したことを伝えた。首相は「どうか悲しまないように。しかるべき指示を出したので、必要な処置が取られるだろう」と話した。
■悲しまないで
父親のアリフさんに、スカーフの禁止に対する悲しみを伝えたエルドアン首相は、「我々の娘テヴヒデさんの受けた差別に私たちは皆とても悲しんだ。だがこのような差別は必ずなくなる。残念なことに差別はまだ続いているが、これはあなた方だけの問題ではなく、私たち皆の問題だ」と言った。
■テヴヒデさん姉妹に教育を
エルドアン首相はまた、今回の出来事がテヴヒデさんに与える影響について触れ、「あまり気を落とせさないように。彼女もお姉さんも勉強を続けさせなさい。お姉さんも同じように不当な扱いを受けただろうが、このようなことが学校生活の妨げになってはいけない。今後もぜひ学業に励むように」とアリフさんに話した。母親のギュルシイェさんとの会話では、娘が壇上から下ろされたときに彼女がその場にいたことに触れ、遺憾の意を示した。さらに、「娘さんたちのお世話をしたい。私の家族皆で大学生活もサポートし、彼女たちに会いたい」とも話した。
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:12554 )