マルディン県ミディヤット郡に属するバルシュテペ村のモルヤクップ修道院の僧侶ダニエル・サブジュ(43)が誘拐された。犯人らがシリア正教文化協会会長ヨハンナ・アクタシュに電話をかけ、サブジュ氏を解放する身代金として30万ユーロ(約5000万円)を要求していることが明らかとなった。
内務大臣ベシル・アタライは事件に対し悲しみと非難の思いを表明するとともに、この事件が非常に注意深く扱われていると述べた。また同大臣は、軍警察司令官と警察庁長官自らが事件に携わっていると告げた。昨日(11/28)14:30頃教会からバルシュテペ村へ向かったサブジュ氏の車は、村へ向かう途中の道路に捨てられた状態で発見された。誘拐が報道されたサブジュ氏の救出のため、軍警察と警察が動員された。ミディヤット郡長イスマイル・カラダシュと郡警察本部長ユジェル・ブーダイジュも事件現場に向かい調査を行った。ミディヤット教会基金運営委員会会長アント・ヌアイは、僧侶サブジュ氏が身代金狙いで誘拐されたと主張。事件後友人の僧侶に電話がかかって来たと述べたヌアイ会長は、「サブジュ氏が人質となっており、30万ユーロで解放すると犯人らは言った。しばらく後同じ番号から『よく考えろ。30万ユーロもって来なければ殺す』とのメッセージが送られてきた」と話した。
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( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:12555 )