米国務長官、きょう中東歴訪をイスラエルから開始
2007年01月13日付 Al-Nahar 紙

■ アメリカのライス国務長官、中東歴訪をイスラエルから開始
■ パレスチナのアッバース大統領は火曜にダマスカスへ ハマースのマシュアル政治局長と会談か

2007年01月13日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【本紙、AFP、UPI】

 アメリカのコンドリーザ・ライス国務長官は、中東歴訪の最初の地イスラエルに本日到着する。今回の中東歴訪の目的は、イスラエルとパレスチナのマフムード・アッバース大統領との間で行われている和平努力を後押しすることであるが、さらには、イランとの対決を目指すアメリカの取り組みに対し、アラブ諸国の支持を得ることも狙っている。アメリカは、イランが核兵器を獲得し、中東地域の和平を妨害しようとしていると主張している。

 ライス国務長官の歴訪を直前に控え、パレスチナのイスマーイール・ハニーヤ首相は、この歴訪が「パレスチナ合法政府の包囲を狙うアメリカ・イスラエルによる計画の一環である」と表現し、重要性は低いと見ている。さらに「パレスチナ人民は内政問題への介入を受け入れない。挙国一致内閣樹立への取り組みは、アメリカの命令によってではなく、パレスチナ側からの要請に基づいて行われるだろう」と強調した。

 ハニーヤ首相が挙国一致内閣樹立に向けた取り組みが存在することを明らかにする一方、さるパレスチナ関係者の話では、アッバース大統領は火曜日にダマスカスを訪問し、イスラーム抵抗運動「ハマース」の政治局長でありシリアを拠点としているハーリド・マシュアルと会談する可能性がある。

■ ヨルダン

 アンマンではヨルダンのアブドゥッラー2世国王が声明の中でアメリカ政府に対し、「パレスチナ・イスラエル間の和平プロセスの新たな出発を保証するために」アメリカが取り組みを強化すべきであると強く促した。また、「イラクの治安環境を改善する取り組みには、イラク国民を構成する全ての勢力を含める必要がある」と強調した。

 この声明によればアブドゥッラー2世国王は、アメリカのジョージ・ブッシュ大統領からの電話でイラク新戦略を提示された際、「新戦略の成功を保証するためにはイラク国民を構成する全ての勢力を含める必要性があること」を強調したという。

 アブドゥッラー2世国王はアメリカ政府に対し、「これから迎える時期は、パレスチナ・イスラエル間の和平プロセスの新たな出発を保証するために、アメリカが取り組みを強化する」必要性があると強く促し、「この枠組みにおけるいかなる取り組みも、国際的な正当性を有する諸決議、二国家共存による解決の枠組み、アラブ諸国による和平イニシアティブに基づいて行われるべきである」と述べた。

■ ロシア政府

 モスクワではロシアのアレクサンドル・スルターノフ副外相が、「中東情勢が悪化するなかで安定を実現するためには、解決の取り組みに参加する全ての方面が建設的な立場をとらなければならない」との見解を述べた。

 またスルターノフ副外相は、イラン外務省のアリー・アスガル・ムハンマディー・スィージャーニー中東問題担当局長と協議を行った。協議においては、中東における和平努力や、イラク、レバノン、パレスチナ、シリア各国における情勢の展開、さらにはパレスチナ・イスラエル紛争が取り上げられた。




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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:4377 )