シリア正教の修道僧、解放 -身代金目的誘拐犯、後悔か
2007年12月01日付 Milliyet 紙

シリア正教のモル・ヤクプ修道院で誘拐された修道僧が、昨日(30日)解放された。修道僧は、自分を身代金目的で誘拐した3人の若者のうちの1人が誘拐後に後悔し、解放したと述べた。

マルディンのミディヤット郡に属するバルシュテペ村にあるシリア正教のモル・ヤクプ修道院で、修道僧エディップ・サヴジュ(42歳)が3日前(28日)にミディヤットで誘拐された。マルディンにあるデイルルザフェラン修道院に電話をかけた1人が、30万ユーロ(約5000万円)を要求した。サヴジュは、昨日の午後にバトゥマンで解放された。
サヴジュは救出された後、知人であるオスマン・ウネルの店へ行き、モル・ヤクプ修道院に電話をかけ、関係者に状況を伝えるよう望んだ。サヴジュは、バトゥマンの軍警察地区司令部のもとへ連れて行かれた。ウネルは、エディップ・サヴジュの家族とは友達であったと述べ、次のように話した:
「(サヴジュは)バトゥマンに来る度に私のところに立ち寄っていました。誘拐されたということはテレビで知りました。仕事場で(彼を)見て驚きました。(サヴジュは店に来て)まず1杯の水を欲し、その後携帯電話で修道院に電話をし、解放されて良い状態であると伝えました」
ウネルは、サヴジュが自らに起こったことを最初から自分に説明したと述べた。サヴジュは事件をウネルに次のように説明した:
「20代の3人の若者が私を連れ去りました。連れ去るときに武器を使用し、1人が私の左目を殴りました。目隠しをした後車に乗せ、とある家へ連れて行きました。家がどこにあったのかはわかりません。夜はそこで過ごしました。(彼らは)貧しくて、身代金目的で私を誘拐したのだと言いました。彼らは良く振る舞い、(私に対して)ひどい扱いはしませんでした。彼らの中の1人が後悔していました。他の2人が家の外へ出て行くと、私を車に乗せました。解放された場所で目を開けると、そこはバトゥマンであることがわかりました」

■検察局で証言した
サヴジュ修道僧は夕方、軍警察により検察局へと送られた。サヴジュはバトゥマン共和国検察局で約1時間証言を行い、その後バトゥマンの警察本部へと連れて行かれた。サヴジュ修道僧は、誘拐された際に殴られ、顔にあざがあったと見られている。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:12574 )