大統領府、アフマディーネジャード大統領の読売新聞とのインタビューについて釈明
2007年12月02日付 E'temad-e Melli 紙
大統領府広報部は本紙に送付したファックスの中で、《アフマディーネジャード:「イランは向こう40年間で日本に追いつくだろう」》との〔
12月1日付エッテマーデ・メッリー紙2面に掲載された記事の〕見出しについて、〔アフマディーネジャード大統領の発言を〕歪曲したものだと釈明した。送付されたファックスの文面は次の通りである。
エッテマーデ・メッリー紙発行責任者殿
日本の新聞社「読売新聞」は、同紙記者によるアフマディーネジャード大統領とのインタビューの内容を歪曲し、同様の内容が貴殿の発行責任下にあるアーザル月10日〔12月1日〕土曜日付貴紙に掲載された。出版物法ならびに同法施行細目に基づき、送付する〔大統領府側の〕回答をアーザル月11日〔12月2日〕付貴紙に掲載頂くよう、善処ありたい。
読売新聞はアフマディーネジャード大統領の言葉を引用し、「イランは向こう40年間で日本に追いつくだろう」と書いているが、これは正確ではない。大統領閣下のありのままの発言は、以下の通りである。
「アメリカと関係を築くことなくめざましい発展をとげた国々も存在するのであり、イラン・イスラーム共和国はそういった国々の一つである。日本は経済的に好ましい程度まで発展するのに40年かかったかもしれないが、イラン国民が解放(イスラーム革命の勝利)から40年経って〔=今から数えて約12年後〕、日本より遅れた状態にいるとは思わない。当然ながら、日本政府が経済のみならず、政治や文化の面でも発展するよう努力することは好ましいことである。なぜなら人は物質的幸福に加えて、政治的な尊厳や人格も必要とするからである」。
〔後略〕
訳注:2007年11月30日付読売新聞朝刊(14版)6面には、アフマディーネジャード大統領の発言として、次のように掲載されている。「イラン国民は日本国民の友人だ。経済、文化、観光などあらゆる分野で関係を拡大したい。日本の経済発展を喜ばしく思うが、国は経済だけではやっていけない。政治、経済、文化の各分野の均衡が必要だ。イランは40年以内に経済面で日本に追いつける」。
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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:12595 )