アナポリス和平会議、明日に迫る
2007年11月26日付 Al-Ahram 紙

■アナポリス和平会議の前夜、ブッシュ大統領はパレスチナ国家の建設をあらためて約束
■シリア、ゴラン高原が議題に入ったことを受けて参加を決定
■アッバース大統領:「パレスチナ人の夢の実現を期待」
■ムーサー・アラブ連盟事務局長:「包括和平なしに関係正常化はない」
■オルメルト首相:「包括的な交渉の開始を望む」

2007年11月26日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【メリーランド・ワシントン:各通信社、ニューヨーク:ターリク・ファトヒー】

 アメリカのジョージ・ブッシュ大統領は昨日、安全と平和のうちに共存するイスラエルとパレスチナ、二つの民主主義国家を建設するというブッシュ大統領個人の約束をあらためて強調し、ホワイトハウスからの声明で「イスラエル人とパレスチナ人は長期にわたり、このビジョンが現実に具体化することを待望している」と述べた。

 そのころエジプトのアフマド・アブルゲイト外相はアナポリス和平会議に参加するためにカイロを出発し、米メリーランド州の州都アナポリスに向かった。アナポリスでは明日、アメリカの後援のもと、アラブや世界各国から大勢が参加して会議が開催される予定。出発直前の声明でエジプト外相は、アナポリス和平会議の運営方法の最終的な形態について合意するため、サウジアラビア、シリア、アメリカの各外相や、アラブ連盟のアムル・ムーサー事務局長と一連の連絡協議を行ったと述べた。

 計10時間が費やされたこの連絡協議では、アラブ諸国の参加形式、会議の議事日程、パレスチナ、シリアあるいはレバノンなど焦点が当てられるべき交渉経路について各国高官との協議が行われ、会議のあらゆる要素において共通理解に到達したという。さらに外相は、アラブ参加諸国がワシントン時間の本日午後4時に、会議前の最終調整のために会合を開くと明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:12615 )