米国防長官、湾岸諸国にイランの「脅威」に対し結束を呼びかける
2007年12月09日付 Al-Ahram 紙

■ 米、イランと対立する湾岸諸国のためのミサイル「防衛傘」の構築を提唱
■ ゲーツ米国防長官、イスラエルの核計画を擁護し、会議出席者の失笑を買う

2007年12月9日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【マナーマ、ワシントン:諸通信社】

ロバート・ゲーツ米国防長官は昨日、イランの湾岸諸国に対するミサイル攻撃を抑止するため、湾岸地域上空における「防衛傘」の構築を呼びかけた。

ゲーツ長官は、湾岸地域の安全保障に関する地域会合であるマナーマ対話フォーラムでの演説で、「ミサイル防衛を目的とした地域体制強化のため、多方面間での努力が必要とされている。それはすなわち『保護傘』の形成であり、地域防衛体制の構築である」と語り、湾岸地域の安全はアメリカ政府にとって核心的な問題である、と述べた。

またゲーツ長官はアラブ湾岸諸国にイランの脅威に対する共同作業を促すと共に、イラン政府に対して将来いかなる核兵器も開発せず、同国のウラン濃縮計画も中止するという明確な約束を求めるよう促した。

同長官は、「イランの政治は安定の動揺と混乱の拡大の上に成り立っており、アメリカ合衆国や全中東諸国、及びイランが開発した弾道ミサイルの射程内にある国々に脅威を与えている」と主張した。

その一方で長官はイスラエルの核計画に関しては、「イスラエルはイランと違い、隣国の破壊やテロリズムの支援に向かっていない」と述べて擁護した。

イスラエルの核計画が周辺地域の脅威となっているか否か、との質問に対して同長官は「そうは思わない」と答え、中東諸国の政府高官で埋め尽くされたホールに失笑をひき起こした。

米海軍中央司令部司令官であるケビン・コスグリフ提督は、「イランによるホルムズ海峡の閉鎖という脅威は、周辺地域の海運の安全に対する最大の懸念材料である」としながらも、「それが起こる可能性はきわめて低い」と認めた。また提督は記者会見において、自分は目の覚めているときもイランについて考え、寝床に就くときもイランについて考えている、と発言した。

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( 翻訳者:平川大地 )
( 記事ID:12682 )