ディンク氏の葬儀、スローガンも横断幕もなしで執り行われる予定
2007年01月21日付 Hurriyet 紙

フラント・ディンク氏の葬儀は火曜日(1月23日)に行われる予定である。ディンク氏の最初の葬儀は11時に、氏が創刊者であり編集主幹でもあった、オスマンベイ所在のアゴス新聞社の前で執り行われる予定である。

ディンク氏の亡骸は、14時にクムカプにある聖母マリア教会で行われる式の後、ゼイティンブルヌ所在のバルックル・アルメニア墓地に埋葬される予定である。アゴス新聞の説明によると、「一連の式では、故人の希望により、スローガンを叫んだり横断幕を掲げたりデモを行ったりしないよう、特にお願いします」とのことである。

アゴス新聞社ではディンク氏の家族も同席して、1月23日(火)に執り行われる葬儀に関する詳細を詰める話し合いがなされた。バルックル・アルメニア墓地の関係者たちは、ディンク氏の家族が昨日の朝(20日)、墓所のための申請をおこなったと明らかにし、「ご家族は家族墓地の申請をしました。今はまだぴったりな場所が決まっていません。月曜日の朝にご家族は家族墓地のための場所を割り当てられ、ディンク氏の墓所が掘られる予定です」と述べた。

昨日新聞社にやってきた、トルコ革命労働組合連盟(DİSK)のスレイマン・チェレビ会長は、「葬儀の日には幅広い参加者が横断幕もスローガンもないスタイルで、シシュリーからクムカプまで行進するでしょう」と述べた。また同氏は、行進を党や組織、または労働組合の横断幕を一切前面に出さずに行うよう努めるだろうとし、ディンク氏の写真と彼に関する2つのスローガンのみを唱えるよう決めた、と述べた。

■ 2つのスローガンのみ

機械技師協会のイスタンブル支部において、一堂に会した種々の市民社会組織の代表者たちも、「我々はフラント・ディンクだ」「我々はアルメニア人だ」という2つのスローガンを選んだ。市民社会組織を代表して説明を行った作家のオヤ・バイダル氏は、ディンク氏のためにアゴス新聞社が準備している式の後に、聖母マリア教会まで無言の行進をする予定である、と語った。

■ 第二刷

アゴス新聞は昨日(20日)、第二刷に「我々は喪に服しています」との見出しにした。1月19日付けの新聞は、第一面にディンク氏(生前)の「確かですか?決断されましたか?」というタイトルの記事が占めていたが、他の変更を加えずにさらに5千部増刷された。この間、アゴス新聞の発行が続くか否かが懸念されている。新聞社主であるセルキス・セロプヤン氏は、この件について何も語ることはできないとし、「ダイナモ(発電機)を失った」と述べた。





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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:4402 )