イェニ・アスル紙、アタテュルクのシルエットのロゴを削除で調査へ
2007年12月20日付 Hurriyet 紙

「サバフーATV」グループはビルギン家からトルコ預金保険機構(TMSF)へ渡り、チャルック・グループが11億ドルで競り落としたが、この譲渡のなかで、イズミルのイェニ・アスル紙のロゴからアタテュルクのシルエットが削除されたことが問題となっている。

アフメト・エルチュルクTMSF代表は、以前から「イェニ・アスル」というロゴの横に描かれていた、イズミル国立公園にあるアタテュルク像のシルエットが削除されたことをヒュッリイェト紙で知った。エルチュルク代表は「いかなる理由があろうとも、この行為には、私が思うに、競売プロセスに何らかの影響を与えようとする陰謀の疑いがあるように思われる。すぐに調査を開始させた。」と述べた。


■購読者は見逃さなかった
イズミルの熱心なイェニ・アスル紙購読者は、同紙のロゴのすぐ横にあるアタテュルクの肖像のシルエットが2007年12月18日付の紙面で削除されていることにすぐに気づいた。購読者はこのことに対して、「チャルック・グループが、「サバフーATV」を競り落とした。イェニ・アスル紙も競り落とされた。明らかにアタテュルクのシルエットを彼らが削除した」と述べた。


■あなた方から聞いた
イェニ・アスル紙がこのようになった原因を尋ねるために我々が面会したアフメト・エルチュルクTMSF代表は、「私はイェニ・アスル紙のロゴをこれほど注意深く見たことはなかった。アタテュルク像のシルエットが削除されたことも、今あなた方から聞いた。いかなる理由で行われたか分かり次第、あなた方にお知らせします。」と話した。


■陰謀の疑い
エルチュルク代表はその後、「サバフーATV」グループのメフメト・アキフ・ヤシン総裁に電話をかけ、情報を得た。代表は、更に次のようにコメントした。「イェニ・アスル紙のオスマン・ゲンチェル編集長は『ロゴの傍らにアタテュルクのシルエットを載せたのは実は私です。しっくりこなかったので削除した。購読者から反発がありましたので、すぐ元に戻します』と述べたそうだ。しかし、私はこのコメントでは不十分だと思っている。「サバフーATV」の競売をチャルック・グループが勝ち取ったが、競売手続きがまだ完了していない状況でこの行為が行われたことには、陰謀の疑いがある。指示をだし、これからも調査を続けさせていきます。結果は皆さんにお知らせします。結果次第によっては、責任者は辞職することになります。」


イェニ・アスル紙のロゴの横の、イズミル国立公園にあるアタテュルク像のシルエットは、火曜日から削除された。火曜日と水曜日の新聞は、ただ「イェニ・アスル新聞」というロゴだけで販売された。イェニ・アスル紙のこの変化に購読者は反応した。イェニ・アスル出版社のオスマン・ゲンチェル編集長兼社長は、この変更に関する質問に答え、次のように述べた。「このシルエットは昨年から使い始めました。混乱を引き起こしていますが。あれこれといろいろなことをやろうと思い、その一環として削除したのです。明日はまたロゴのわきにシルエットを載せるつもりです。これはイェニ・アスル紙自身が決めることだ。」

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( 翻訳者:百合野 愛 )
( 記事ID:12699 )