原理主義派、ラーリージャーニー、レザーイーと相次いで協議
2007年12月20日付 Jam-e Jam 紙
ラーリージャーニー氏(左)とレザーイー氏(右)
【政治部】原理主義統一戦線中央評議会委員は、原理主義派内の連合へ向け作業が順調に進んでいると指摘した上で、「原理主義統一戦線はラーリージャーニー氏、及びモフセン・レザーイー氏と有意義な協議を行った」と述べた。
ファールス通信の報道によると、原理主義統一戦線のアリー・レザー・ザーカーニー委員は、原理主義派内の連携が広まり、すべての原理主義者たちの間で連帯が強化されるためには何が重要かについて、次のように語った。「選挙で原理主義派を糾合させるためには、〔論功行賞的な〕分け前を追求するのではなく、〔候補者の選択にあたって〕合理的な規準を中心に据えるなど、公正な行動を取ることが必要だ」。
同委員はまた、原理主義統一戦線の代表者たちは選挙へ向けた相互理解と協調を図るべく、その他の原理主義者たちと精力的に協議を重ねているとした上で、次のように述べた。「この問題に関し、われわれはラーリージャーニー氏やモフセン・レザーイー氏と会談を行った。またガーリーバーフ氏との会談も追求しており、原理主義派内の連合は良好に推移していると考えている」。
ザーカーニー氏はまた、〔原理主義派内の〕連合へ向けた動きが止まったり鈍くなったりすることは、国民が求めるイランにおけるイスラーム的価値や理念、理想の実現を妨げると指摘した上で、「国民が原理主義者たちを求めていることは、近年の選挙で証明されてきた事実である。原理主義者たちはこの貴重なポテンシャルを無視することで、原理主義に対する国民の期待を裏切ってはならない」と語った。
原理主義統一戦線を見捨てたりはしない
他方、「ゴム神学校講師協会」会長のアーヤトッラー・モハンマド・ヤズディーは、「ゴム講師協会は国会選挙で立候補者を公認することはないが、しかしだからといって、原理主義者たちを見捨てたりはしない」と述べた。
ファールス通信の報道によると、同師は国会選挙での候補者の公認に対するゴム神学校講師協会の立場について、次のように述べた。「当初より述べているように、ゴム神学校講師協会は国会選挙に対して候補者を公認するといったことはしない。しかし原理主義派には、ゴムでも他の都市と同様、6プラス5グループ〔のような原理主義者らを糾合する包括的な組織〕を作って欲しいと考えている。ゴム州ではいまだ3プラス2グループ〔のような一部の原理主義者たちのみをまとめ上げる組織〕しかできていない」。
ヤズディー会長はさらに、次のように付け加えた。「われわれはゴムの原理主義統一戦線に対して、候補者を発表するよう促してきた。われわれは〔こうして発表された〕選ばれた候補者たちについて最終的に見解を表明するつもりだ」。
同師はその上で、「講師協会は、誰それが講師協会の公認候補者だといったようなことを言うつもりはない。選ばれた候補者たちが好ましいか否かだけを表明することになろう」と続けた。
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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:12704 )