クルバン・バイラム(犠牲祭)の風景あれこれ -逃げまどう犠牲獣を追う市民たち
2007年12月21日付 Radikal 紙
■首相の出待ちをしているときに!
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の自宅もあるウスキュダルのエムニエト街区で逃げ出した犠牲牛がパニックの原因となった。300キロの牛は、エルドアン首相の家のすぐ向かいにあるパイ屋を襲った。そのパイ屋は、新聞記者が首相の出待ちをする店だった。
牛は、まずガラスに角をぶつけたが、ガラスを割れずに店舗内に進入し、椅子をひっくり返した。犠牲牛は、エルドアン首相もしばしば訪れるコチラル・パイ屋のオーナーのひとり、イブラヒム・ジェイハンさんによって捕らえられ、外に出された。目隠しされた牛は、再度、解体場所に連れて行かれた。
■イスタンブルでは547人の負傷者
イスタンブルでは、547人が犠牲獣を解体する際に、負傷した。3人は重傷である。
複数の県でも、解体に不慣れな1153人が負傷した。カイセリでは、4人が手術室に運ばれた。イスタンブルでは、犠牲獣を解体する際に、心臓発作を起こした人、ひとりが死亡した。
■14匹の羊を並べて切断
許可していない場所で解体をした人たちを処罰すると役所が発表したのだが、こんなことでは解体をする人たちを制御できなかった。
アダナのイボ・オスマン大通りで、名前は非公表のある解体職人が歩道に隣り合わせて並べられた14匹の羊を次々と切り、周辺は血の海と化した。
■無慈悲な追跡
エルズィンジャンのタクスィム街区では、持ち主から逃げ出し、エルズルム・ロードに出た犠牲牛が、約5キロ逃げたところで捕まった。「もしもし、私の犠牲獣が逃げたのですが」という名称のお助けチームが、牛を2.5時間後に麻酔をかけて捕獲した。
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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:12710 )