計7回にわけて(新聞に)掲載した私たちの調査の最後の日を、保守の分析にあてた。今日は(今回は)、社会における保守とその源泉を検討し、この源泉によってグループ分けをする。
まず、保守のグループ分けが行われた時にとられた方法について説明しておこう。
社会には、各々のテーマにおいて異なる割合でではあるが、遺産の均等分与・離婚・中絶・女性の労働に反対したり、レストランがラマザン月に閉店している必要があると信じる人々がいるということが調査結果で見ることが出来る。しかしこれらを全て主張し、新しいこと・女性の平等・自由に完全に反対する層はいるのだろうか?いるならば、この過度で極端な人々は社会のどの位を構成しているのだろうか?
■回答に得点が与えられた
調査対象者がどの程度保守的であるかを知るため、はじめにアンケートの質問へ
の回答が保守という観点から、何らかのヒントを構成するかしないかということを見た。
例えば、女性の労働に反対することは保守の指標だと見なし、この回答には特定の点数をつけた。同じ方式で、ラマザン月のレストランの状況に関する質問の回答で、断食明けまで閉店すべきだと回答した人たちと、終日閉店すべきだと回答した人たちには異なる比重で点数をつけた。この点数は集計され、他の言い方をすると、保守に関するヒントが一カ所に集められ、もっとも高得点をとった回答者が代表する層を社会のもっとも保守的な層として評価した。
■一つの軸に集約することはできない
しかし社会には保守的思想の異なる源泉、異なる考え方の参照系統がある。そのため、保守を一つの軸に集約しないことが必要だ。このアプローチで、より深く分析する目的でトルコにおける保守を、伝統(主義的保守)・宗教(的保守)・政治(的保守)という三つの軸に分けて理解するよう努めた。
これを行うために、質問の回答を三つの軸で別々に評価した。例えば、私たちの
考えとしては、利子をとることに反対することは比重としては宗教に源をもつ考えである一方、女性の労働に反対することはというと、より伝統主義的な考えを代表している。
政治的な軸はおいておくとして、私たちが行った分析は私たちに、伝統的保守と
宗教的保守を社会の中の分布を明らかにした。この分布を得点によって五つのグループに分け、細かく研究した。
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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:12718 )