アッバース大統領「パレスチナ国家樹立へ米国の保証得られず」
2007年12月02日付 Al-Nahar 紙

■ 新たな攻撃でパレスチナ人6名が死亡
■ アッバース大統領、保証を得られなかったことを明言

2007年12月02日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【ラーマッラー、アンマン:本紙】

 パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、アナポリス会議においてパレスチナ国家樹立に向けた保証を得ることができなかったことを認めつつ、「(アメリカのジョージ・)ブッシュ大統領にせよ、ライス国務長官にせよアメリカ政府にせよ、真剣な姿勢は見られた」と述べた。

 アッバース大統領は昨日カイロからサウジに向かう途中、アンマン空港に到着した際に、報道陣への声明の中で、「これは(アメリカが)提供しうる最大限のものであるが、誰も我々に保証を与えなかった。我々は神と、我々の正義と国際社会に依拠している」と語った。そしてイスラエルがアナポリス会議で、アラブ諸国から「イスラエル国家がユダヤ国家である」との承認を引き出したということを否定し、「我々がこれまでそして常に認め、述べてきたことは、歴史的にパレスチナ国家とイスラエル国家が存在したということであり、それ以外の何物でもない」と述べた。またアナポリス会議には「交渉を始めるため」に行ったのであり、「これこそ私たちが得たものだ。我々は、この問題が終わったと言われるために交渉に出かけたのではない」と語った。

 アッバース大統領は、交渉プロセスを阻害する要因が存在する可能性を否定せず、このことに関する質問に対して、「我々は交渉開始に合意したのだから、障害は存在しないはずである。しかし我々は、次に何が降りかかってくるのか知らないし、常に不慮の困難や障害を、考慮に入れなければならない」と答えた。続けて、「おそらく我々は道の途中に障害を見出すだろう。しかしそれにもかかわらず、最終的な解決とエルサレムを首都とするパレスチナ国家の建設に至るまで、最後まで歩みつづける決意を常にもっていなければならない」と付け加えた。

 アッバース大統領はカイロにて、「パレスチナ側は、アナポリス会議の成果を支持するアメリカの安保理決議案については知らなかった」と明言し、「ワシントンが昨日国連に提出することになっていた決議案を撤回した」ことを知らなかったと述べた。また、「アラブ諸国もその他の関係各方面も決議案を受け入れず、そのため安保理議長声明が発表されるにとどまったようだ」と付け加えた。

 アッバース大統領はエジプトのホスニー・ムバーラク大統領との会談の後、「アナポリス会議の後には2つの節目がある。一つめはパリで、二つ目はモスクワだ。交渉の成果に関して確認するため、もう一度会議が開催されることになるだろう」と述べ、「交渉プロセスが完遂されるための保証はないが、平和を望む国際社会や国際組織が存在するのは確かである。さらに国際的に依拠すべき方面も存在するし、アラブ・イスラーム諸国の支援もあるし、アメリカの真剣な姿勢も存在している」と繰り返した。

(後略)

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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:12732 )