タクスィム広場でのカウントダウン、国境で殉職した兵士を気遣い今年は自粛へ
2007年12月27日付 Zaman 紙
イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長は、タクスィム広場での開催が予定されていた新年祝賀イベントを中止すると発表した。
イスタンブル広域市役所は、これより前に、新年祝賀イベントのため、25万新トルコリラ(約2,370万円)の予算をとったことを公表していた。新年祝賀イベントでは、タクスィム広場にスケートリンクを設置し、イルミネーションと花火のショーが行われ、またアーティストらがコンサートを行う予定だった。
タクスィム・メトロで開催された式典で、「84年目の共和国に対する熱い想い」をテーマにした写真コンクールの賞が受賞者に授与された。コンクール入賞者のうち、1位には3000新トルコリラ(約28万円)、2位には2500新トルコリラ(約23万円)、3位には2000新トルコリラ(約18万円)の賞金が与えられた。
式典の後、会見を行ったトプバシュ市長は、次のように語った。
「タクスィムでの準備はしていました。しかし、我が国は多くの殉職者を出しています。この数ヶ月間、我々は大きなショックを受け、また深く悲しみました。今も南東地域には、最悪の天候の中、山岳地帯で戦っている兵士たちがいるのです。この苦しみを遠いところで味わっている人々がいるのだから、『我々も大規模な祝賀はやめましょう。殉職者に敬意を払い、このイベントは取りやめにしましょう』と決定し、イベントプログラムを中止しました」
現地の新聞はこちら
( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:12759 )