ブッシュ米大統領が2008年1月に中東歴訪、イスラエルとパレスチナを初訪問へ
2007年12月19日付 Al-Nahar 紙

■ イスラエルが「イスラーム聖戦」に痛恨の一撃、ブッシュ米大統領は和解促進へ中東訪問

2007年12月19日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

【本紙、AFP、ロイター、中東通信社(MENA)】

 イスラエル軍は、イスラエルへのロケット弾発射の多くに関与している「エルサレム部隊」のガザ地区総司令官マージド・アル=ハラーズィーンおよび活動家10人を殺害し、「パレスチナのイスラーム聖戦」運動に手痛い打撃を与えたほか、イスラーム抵抗運動「ハマース」の2人を殺害した。

 イスラエルの攻撃は、中東和平プロセス開始のため国際的な動きが広汎に展開するさなかに実行された。その国際的な動きの一環としてジョージ・ブッシュ米大統領は、2008年1月8日から16日にかけて初めて、イスラエルとヨルダン川西岸地区へ、その後アラブ諸国へと向かう予定である。

 ホワイトハウスのダナ・ペリーノ報道官は、ブッシュ大統領がクウェート、バハレーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア王国、エジプトも訪問することを発表し、この歴訪がアナポリス国際会議の完結にあたると述べた。アナポリス会議では、パレスチナ国家建設に至る和平合意を2008年末までに結ぶことを目標に、イスラエル側とパレスチナ側の交渉を再開することで両者がブッシュ大統領の後援の下、合意している。

 ブッシュ大統領がイスラエルとパレスチナを訪問するのは、2001年の大統領就任以来初めてのことである。また、アメリカの大統領がイスラエルを訪問するのも、1998年12月にビル・クリントン前大統領が行った訪問以来初めてとなる。

 ペリーノ報道官は、歴訪の目的は和平実現に向けてイスラエル側とパレスチナ側の取り組みを支援すること、および「イスラエル側とアラブ側の和解を促進すること」であると説明した。また、同時にこの歴訪は湾岸の同盟国の安全保障に「合衆国が常に取り組んでいることを再度示す機会」でもあると述べ、「イランが投げかけている挑戦」についても話し合われると述べた。ペリーノ報道官は、[ブッシュ大統領の]訪問の日程にはイスラエル側とパレスチナ側との合同の会議は盛り込まれていないと述べた。また、ブッシュ大統領が「ハマース」の指導者らと会合を持つ可能性も完全に否定した。

 ブッシュ大統領は、エルサレムでイスラエルのシモン・ペレス大統領およびエフード・オルメルト首相と会談し、ヨルダン川西岸地区でパレスチナのマフムード・アッバース大統領およびサラーム・ファイヤード首相と協議を行う予定である。

 ブッシュ大統領が大統領在位7年の間に中東を訪問したのは2003年の1回のみである。このときは[エジプトの]シャルム・アル=シェイフでアラブ諸国の高官らと会談し、その後向かったヨルダンでイスラエルのアリエル・シャロン前首相と当時はパレスチナ自治政府の首相であったマフムード・アッバースとの首脳会談に同席した。

 ブッシュ大統領は1998年以降、イスラエルやパレスチナを訪問した前例はない。この1998年には当時まだテキサス州知事であったブッシュ大統領は、シャロン氏と同行してイスラエル・パレスチナの上空を飛行している。

 政敵たちと同盟国のうちの数ヶ国は、ブッシュ大統領がイラクの問題にばかり没頭し、イスラエル側の利益実現を追求していると非難してきた。

■ 支援国国際会議

 ロンドンでゴードン・ブラウン英首相は、アメリカとイギリスが2008年3月と4月にヨルダン川西岸地区のベツレヘムにおいて、パレスチナへ投資を行う諸国の国際会議を開催し、この会議がパリ支援国会議の成果を完成させるものになると発表した。

(後略)

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:12769 )