レバノン、ヒズブッラーのゼネストで幹線道路封鎖
2007年01月24日付 Radikal 紙

セニョーラ政権に対し、終日のゼネストを行っているヒズブッラーは全幹線道路を封鎖し、レバノン全土はマヒ状態に陥った。デモ隊と政府側との衝突で3人が死亡し、少なくとも133人が負傷した。

ヒズブッラーを主とする抵抗勢力は、欧米の支持を受けているフアード・セニョーラ政権に「国民統一政府」を要求し、受け入れられなければ政権を転覆させることを目的に、12月1日からベイルートにテントを張り活動している。同勢力は昨日(1月23日)、終日のゼネストにより国をマヒ状態に陥らせた。国内の全幹線道路を封鎖したデモ隊と政府支持者の間の衝突により3人が死亡、133人が負傷した。1975~1990年の内戦を髣髴とさせる状況である。政府はこのゼネストを「攻撃行為」とみなしている。

■暗雲たれこめるベイルート、店舗は閉鎖
親シリア派である2組のシーア派組織ヒズブッラーおよびアマル、そしてミシェル・アウンの指揮するキリスト教徒の抵抗勢力は、まず政府の建物の前でテントを張ることから始めた。この運動の54日目に終日にわたるゼネストを行い、政府に「黄金の一撃」を送ることを試みた。昨日(1月23日)レバノン全土で幹線道路の交通を封鎖し、タイヤや古い車を燃やした。同夜から始まったこうした活動のためにベイルートを暗い煙が包み込んだ。商店や政府の建物の大半は始業できなかった。学校は教師や生徒が登校できないために休校となった。ベイルート空港へとつながる道路が封鎖されると複数の外国航空会社はフライトをキャンセルした。ベイルートを南へはサイダやスールへと、北へはトラブルス、そして東へはベカーへと結ぶ幹線道路の交通は封鎖された。

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( 翻訳者:三澤 志乃富 )
( 記事ID:4438 )