イスタンブル、タクスィム広場の新年祝賀行事で流れ弾 -大学生が死亡(Milliyet紙)
2007年01月02日付 Milliyet 紙
タクスィム広場で新年を祝う際、ユルドゥズ工科大学機械工学科の学生アデム・ドアン(20歳)は頭に銃弾をうけ、それは武骨者の仕業であった。
新年を迎えた夜、ドアンは、ファーティフ・シェフルエミニ地区に住む友人のザフェル・タシュケセンの家へ食事に行き、その後楽しむためにタシュケセンとその兄のメフメト・タシュケセン、友人のエルダル・スンビュルと共にタクスィムへ向かった。タクスィム広場は多くの人で混雑していたため、互いを見失った一同は、電話で連絡を取り、0時15分にジュムフリイェト通りで会うことを約束した。
■ 「救急車が遅れた」との主張
一同が落ち合った少し後、銃声が聞こえた。すぐにその場に集まると、ドアンは、友人が呼んだ救急車でタクスィム教育研究病院へ搬送され、頭部を撃たれたことが明らかになった。医師は、集中治療を受けていたドアンが意識不明になったと伝えた。警察は、大学生の若者を死に至らせた銃弾が誰の銃から放たれたのか原因の究明に努めている。
友人のザフェル・タシュケセンは、ドアンが倒れ助けを求めたとし、「救急車を呼んだ。しかし人で混雑していたため救急車は20分後に来た。銃弾はどこから撃たれたのかはわからない」と述べた。
息子が撃たれたという知らせを受けたギュルセヘル、アフメト・ドアン夫妻は事件現場へ駆けつけた。(記者の)質問に答えなかった母ギュルセヘル・ドアンは、「ただ祈るだけです」と述べた。父アフメト・ドアンは、「息子がタクスィムでの祝賀行事に行くなんて知らなかった。知っていれば行かせなかったのに」と述べた。
■ 昨年も武骨者の銃弾が
タクスィム広場では昨年の新年祝賀行事でもユルドゥズ・エルタシュ(25歳)という若い女性が、何者かの銃から放たれた銃弾により重傷を負った。
一方アンカラでは新年を祝う行事の中心はギュヴェン公園だった。数人が新年の空に銃を発砲して祝った。
■ 無許可の銃は700万も
トルコ統計機関のデータによると、個人での銃所有は過去8年で3.58倍に増えた。トルコでは、180万の空気銃を含む、700万が無許可、(計)900万以上の銃が存在している。ウムト財団が行った調査では、8人に1人が銃を所有していることが明らかになった。合法的な銃の数は231万6千になることが確認された一方、非合法な銃の数はこの約2倍から3倍になることが明らかにされた。統計は毎年700人がろくでなしの銃弾により亡くなるということを示している。
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( 翻訳者:小野寺香織 )
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