南キプロス政府、EU市民となったブルガリア籍トルコ系住民の入国を事実上制限(Radikal紙)
2007年01月06日付 Radikal 紙
南キプロス政府は、1月1日に EUへ正式加盟したブルガリアに関連して、北キプロス・トルコ共和国に暮らす2千人ほどの(ブルガリア国籍をもった)トルコ系住民に対し、信じ難い脅迫を行った。
南キプロスのスポークスン、フリストドゥロス・パシアルディスは、4日に出された最初の声明で、北キプロス・トルコ共和国に暮らすブルガリア籍のトルコ人は、EU市民であるため、南キプロスへ移動することができると述べた。しかしその後に、「キプロス共和国(南キプロス)」へ不法入国し、不当滞在したという理由で処罰されないと過大に確信してはいけないと声明を出した。パシアルディス氏は次のように述べた。
「これらの人々は、ブルガリア人として1月1日からEU市民となる。EU市民としての移動の自由の権利は、キプロスの法律を無効にはしない。これらの人々はこの法律に基づくと、キプロス共和国に不法入国したことになる。さらに北キプロスのギリシャ系住民の不動産を不法に使用したことになる可能性がある。」
キプロス共和国(南キプロス)のネオクリス・シリキオティス内務大臣は、北キプロス・トルコ共和国に住むブルガリア籍トルコ系住民が、南キプロス政府にとって問題となっていることを認めた。シリキオティス内務大臣は、「この問題は調査中である。EU市民に対しては入国や労働に規制はない。しかし、もし問題が出てくれば、一部を制限することもありうる。」と話した。
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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:4291 )