フラント・ディンク殺害から1年、殺害現場となったアゴス紙社前で追悼集会
2008年01月16日付 Radikal 紙

アゴス新聞総編集長だったフラント・ディンク氏は、殺害の一周忌に際し、トルコ国内外で行われる催しで追悼される。殺害とその後に明らかになった卑劣なネットワークに抗議する人々は、1月19日(土)15:00に「フラントのために、正義のために、1月19日15時に同じ場所で」というスローガンの下に、ディンクが殺害されたアゴス新聞社前に参集する。フラント・ディンクのために行われる追悼集会は以下の通り。

・ ボアズィチ大学歴史学、政治学、国際関係学科は1月18日、南キャンパスで、フラント・ディンクに敬意を表して人権と表現の自由をテーマにした講演会を催す。

・ ディンクが殺害されたアゴス新聞社前で15時に「フラントのために、正義のために、1月19日15時に同じ場所で」というスローガンの下、参集する。

・ 1月19日(土)午後8時、リュトゥフィ・クルダル会議場では、「歌と映画でフラント・ディンクを追悼する」という催しが行われる。

・ 日曜日13時にバルクル・アルメニア人墓地にあるフラント・ディンクの墓石の前で祈りが唱えられ、追悼が行われる。

・ ディンクのために国外でも多くの催しが計画されている。ドイツではケルン、ベルリン、フランクフルト、北米ではワシントン、オタワ、英国ではロンドンで展示会、パネル、会議が催される。


■アタライ内務大臣 「闇に葬られることはない」

フラント・ディンク殺害事件は、国会でも話題に上った。民主市民党(DTP)のディヤルバクル選出議員、アクン・ビルダル氏は、トルコ大国民議会(TBMM)の総会で行った演説で、ディンク殺害事件に関して実施された捜査を批判した。ベシル・アタライ内務大臣は殺害事件に関して、内務省および法務省としてすべての法的措置をとり、また現在も継続していると述べた。アタライ内務大臣は、「これまでのところ事件関連のことは全て裁判所に提出されています。裁判所に渡っていないのではと心配な問題があれば、どうぞ裁判所に伝えてください。必要なことをすることが我々の責務です。警察と憲兵が事件を解決すること、そしてまた情報公開の原則にそって回答できるようにすることが、我々の優先事項のひとつです」と述べた。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:12893 )