一部の現職国会議員も立候補資格を認められず:国会少数派だけでなく原理主義派にも
2008年01月23日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー:エフサーン・メフラービー】選挙実施委員会によって第8期国会選挙への立候補資格を認められなかった一部の第7期国会議員らにとって、昨日は株価チャートのように上を下への大騒ぎの一日となった。立候補資格認定/不認定を知らせる要点のみの短いメッセージや電話連絡が、議員らのもとに届いたからだ。

 「立候補が認められましたか、それとも認められませんでしたか?」。昨日、国会議員はみな、このような質問に遭遇した。一部の原理主義派国会議員の立候補資格が認められない模様、との報道が流れたことで、記者らはどの国会議員が立候補を認められなかったのか、興味深く見守ったのである。

 国会議員の中には、立候補不認定の通知を受け取っていたにもかかわらず、記者らの質問に対して憶測を否定する発言を行った者もいた。

 また国会議員の中には、あるいは立候補不認定の報道を小耳に挟み、あるいは実際にそのような判定を〔選挙実施委員会から〕受け取って、昨日の国会審議を小一時間から数時間にわたって欠席し、立候補不認定に対する対応を大々的に協議する者もいた。朝、立候補不認定の報せを聞いた一部の国会議員には、国会の公開審議の終わり頃に国会の場に戻り、「誤解」が解消されて、立候補資格が認められたと発表した者もいた。

 さらにまた、元国会議員らの中には、上部に封印のなされた立候補不認定の通知書を手に、選挙実施委員会の代表者や責任者、特に内務省連絡係に対して、立候補資格を認めなかった理由を明らかにするよう詰め寄る者もいた。

 国会内の改革派系議員10名が立候補を認められず

 第8期国会選挙に立候補した、第7期国会の少数派に属する議員10名が、選挙実施委員会により立候補資格を認められなかった。複数の報告をまとめると、アルダビール選出のヌーロッディーン・ピールモアッゼン議員(第6期・第7期)やブーイーン・ザフラー選出のゴドラトッラー・アリーハーニー議員(第6期・第7期)、エスファラーイェン選出のセイエド・レザー・ノウルーズザーデ議員(第3期・第7期)、ノウシャフル及びチャールース選出のアヌーシールヴァーン・モフセニー=バンデピー議員(第6期・第7期)、タブリーズ選出のアクバル・アアラミー議員(第6期・第7期)、シールヴァーン選出のホセイン・アーファリーデ議員(第6期・第7期)、バナーブ選出のラスール・サディーギー=バナーブ議員(第3期、第4期、第6期、及び第7期)、イーラーム選出のダーリユーシュ・ガンバリー議員(第7期)、ガズヴィーン選出のモハンマド・アリーハーニー議員(第6期)、そしてハルハール選出のメフルアンギーズ・モラッヴァティー議員(第6期、第7期)らが、立候補資格を認められなかったという。

 またテヘラン選出のソヘイラー・ジェロウダールザーデ議員の立候補資格については、これまでのところ明らかになっていない。

 また刑務所に収監された学生らの問題を扱っていた国会議員の一人も、学生らを支持し、政府に反対したことを理由に立候補資格を認めない旨の短いメッセージを、〔選挙実施委員会から〕受け取ったという。

 他方、立候補資格を認められなかった議員の中には、原理主義派の議員も多く存在する。これらの議員の立候補資格不認定については、それぞれ異なった理由が言及されている。

 多くの原理主義派国会議員の立候補資格が認められなかった理由に関し、金銭的な問題から家庭の問題に至るまで、さまざまな憶測が流れている。一部の原理主義派国会議員は、〔立候補登録をした〕地域の選挙実施委員会との対立が立候補資格が認められなかった原因であると指摘している。

 伝えられたところによると、少なくとも現職国会議員30名が、選挙実施委員会によって立候補資格を認められなかった模様である。立候補が認められなかった議員の中でもっとも興味深いのが、ブーシェフル選出のショクロッラー・アッタールザーデ議員のケースである。アッタールザーデ議員は、第7期国会原理主義派中央評議会の委員であり、政府を強く支持し、政府を批判する者たちを激しく攻撃することで有名だからだ。ブーシェフル州選挙実施委員会による同議員に対する立候補資格不認定の決定は、その意味で驚くべきことである。

 また西アゼルバイジャン州では、ハビーブザーデ、プールザマーン、ジャアファル・アーイーンパラスト、アッバースプールの4名の現職国会議員が立候補資格を認められていない。伝えられたところによると、原理主義派議員で国会経済委員会のモハンマド・シャーヒー=アラブルー委員長も、立候補資格が認められなかった模様だ。

 さらにロレスターン州でも、ドルード選出のホセイン・パーペイ議員やホッラムアーバード選出のファトホッラー・ハサンヴァンド議員が選挙実施委員会によって立候補資格を認められなかったという。また、原理主義派のメンバーで、〔コルデスターン州〕ゴルヴェ選出のモハンマド・アリー・モガンニヤーン議員も立候補資格を認められなかった。

 国会少数派では、〔フーゼスターン州〕ラームホルモズ選出のセイエド・ナーセル・ムーサヴィー議員や〔フーゼスターン州〕ダシュティ及びアーザーデガーン選出のセイエド・ネザーム・モウラーハヴィーゼ議員も、立候補資格を得られなかった。

 さらに原理主義派中央評議会のメンバーで〔ギーラーン州〕スーメエ・サラー選出のカーゼム・デルホシュ議員、原理主義派政治委員会元委員長で〔ホラーサーン・ラザヴィー州〕サブゼヴァール選出のハサン・セイエドアーバーディー議員も、立候補資格を得られなかった現職議員に含まれているという。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら
関連記事(ゲラーミー=モガッダム「国民信頼党の立候補者のうち70パーセントが立候補資格得られず」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:12962 )