エルドアン首相:西欧諸国の倫理観のなさを取り入れてしまった
2008年01月25日付 Radikal 紙

大学院で高等教育を受けるため海外に派遣される学生に対し講話を行ったタイイプ・エルドアン首相は「私たちは西洋の知や芸術を取り入れてはきませんでした。残念なことに、非道徳的なものを取り入れてしまったのです」と話した。

昨日(24日)エルドアン首相は、ヒュセイン・チェリキ国民教育相、ユスフ・ズィヤ・オズジャン高等教育機構(YÖK)委員長とともに、国民教育省のホールで行われた学生の壮行会に参加した。スカーフを被った女子学生も含む学生らに向かって講話を行った首相は、トルコ共和国の発展、繁栄、先進国レベルへの到達という目標の土台には教育があると話し、教育が、進歩・近代化・都市化の根底を成すことを強調した。

さらに首相は、一部の小規模な自治体全体を「大学キャンパス」のようにしたいと述べ「ヨーロッパ人もアメリカ人も、日本人もやっているのです。私たちトルコの若者がしてはならない道理はないでしょう」と問いかけた。

また、学生派遣がアタテュルク自身の判断で1929年に施行された法律により始まったことを説明し、次のように続けた。「トルコは最も困難な時代も含め、学士課程、大学院課程教育のための学生海外派遣を1つの政策として定着させ、実現させてきました。しかしごく限られた時期を除けば、ここ10~15年は(派遣人数は)1年平均で30名を下回っています。これは実のところ、私たちにとっては悲劇なのです。独立行進曲(トルコ国家)の作詞家も言っています。『西洋の知を取り入れなさい。芸術を取り入れなさい』と。私たちは、西洋の知や芸術を取り入れてはきませんでした。残念なことに、自分たちの価値観に照らし合わせれば非道徳的なものを取り入れてしまったのです。私たちは、西洋の知や芸術を取り入れる競争に加わるべきです。こうした前進が同時に共和国建国の父(アタテュルク)が投じた歩みを速め、前進させ、そしてその歩みの続きとなっていくのです」。

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:12977 )