300人近い大学研究者が共同宣言を出し、「大学でのスカーフ自由化」を訴えた。宣言の先陣をきったのは、7月22日選挙の前に公正発展党(AKP)に入党した「目玉候補」と呼ばれる議員のうち、オズレム・テゥルコネ議員(イスタンブル選出)とゼイネプ・ダー議員(アンカラ選出)の夫たちで、二人はともに研究者である。
ゼイネプ・ダー議員の夫、イフサン・ダー教授と、オズレム・チュルクオネ議員の夫、ミュムタゼル・チュルクオネ教授が、大学でのスカーフ自由化のために始めた「大学教育者による大学の自由化宣言」に、297名の大学研究者が署名した。署名リストにはレヴェント・キョケル教授(ガーズィ大)、シャバン・チャルシュ准教授(セルチュク大)、アリ・ネスィン教授(ビルギ大)、ウミット・ジズレ教授(ビルケント大)、エリザベス・オズダルガ教授(中東工科大)、エセル・カラカシュ教授(バフチェシェヒル大)、ナージ・ボスタンジュ教授(ガーズィ大)、アティッラ・ヤイラ教授(同大)などの名が並んだ。宣言の内容は次の通り:
「大学教育関係者として、私たちは服装に関して長年行われてきた政策、また昨今行われている議論を、近くから不安をもって見てきました。大学は、(個人の)思想、表現、宗教そして信仰の自由を尊重して教育を受けまた施すというもっとも基本的な人権などに対して、禁止するのではなく、自由な態度をとるべき機関である、と考えています。私たちの大学が、現代の文明社会にふさわしい形で自由と学問的成果によって想起されることを願っています。例外なくどの民主国家でもそうであるように、大学で自由な服装をすることは、宗教、信仰、思想、人種、(帰属する)集団や性によって差別されてはならず、全ての学生に認められねばならないと信じています。私たちはこれに反する全ての制度や適用が直ちに廃止されるよう要求します。」
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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:13037 )