中東工科大学で歴史的な一日 -大学間連合、スカーフ解禁反対の声明
2008年02月02日付 Milliyet 紙

大学間連合(ÜAK)は、高等教育機構(YÖK)理事長のユスフ・ズィヤ・オズジャン教授の「連合はスカーフについて議論すべきではない」という態度と、悪天候に起因する交通の乱れにも関わらず、大人数を擁して、大学でスカーフを解禁するという改憲を厳しい言葉で批判した声明文に署名した。ÜAK集会の会場となった中東工科大学(ODTÜ)の文化会議センターでは、早朝から活発な時間が流れた。あるグループの学生は、大学内でのスカーフ解禁に関する憲法改正案に抗議した。ÜAKを支持するため、ODTÜの教職員らも、法服を着てセンターに現れた。

■オズジャン理事長も参加
連合が集会を行わないよう大学総長らに電話し、集会には参加しないことを表明していたオズジャン理事長もサプライズの形でODTÜに現れた。総長らに集会に参加しないよう電話したことについて、「私は彼らの上に立つ人間だ、いつでも電話しますよ」と述べたオズジャン理事長は、ODTÜ総長のウラル・アクブルト教授により、センターのVIPサロンに招かれた。オズジャン理事長の来訪は緊張を高めた。ÜAK会長であるアクデニズ大学総長ムスタファ・アカイドゥン教授は、連合の参加者らが悪天候のため遅れていることを述べ、そして大多数の人々が「危機の始まり」に立たされているとの理由で、声明文への署名を呼びかけた。アカイドゥン教授は次のように述べた:
「3日前、YÖK理事長は私に電話をし、この集会を開かないように、そうでなければこの緊張が高まるだろうと言いました。彼は、集会の最後にもし何らかの声明が発表されるのなら、それをÜAKの名ではなく、集会に参加した総長らの名前で発表するよう求めました。どのような署名がなされるか、皆さんが決めるのです。世俗的な共和国の名の下にここに集まってくださったことに対し、ÜAK会長として皆さんを心から祝福します」

■スローガンを掲げたプロテスト
参加者らに言葉をかけたいと述べ、サロンへと歩いたオズジャン理事長は、YÖK理事長就任前に勤めていたODTÜの元同僚らからの反発に迎えられた。教職員らは、「トルコは世俗的だ、世俗的であり続ける」とスローガンを掲げた。サロン内の人々に訴えかけ、声明を妨害しようとしたオズジャン氏は、「社会のすべての人々は、自分の意見をスローガンにする権利を持っている。しかし、大学に対してさえスローガンが力を得て、様々なシンボルが競争させられれば、それにより社会のすべての人々は、特に大学の尊厳はマイナスの影響を受けるだろう。大学は尊重されねばならず、我々大学運営者も、この尊厳に影を落とすような態度をとることは避けるべきだ」と述べた。誰もオズジャン氏に拍手しなかった。
その後ÜAKは、声明の準備のため、報道陣には非公開で会議を続けた。この間、ビリム大学総長のジャナン・エフェンディギル・カラタイ教授は、政治的イスラムが権力を握ろうとしていると述べて、「私は共和国のお陰でここまできました。私は共和国の女性です」と語り、大きな拍手を受けた。他の総長らもスカーフの解禁案に対して厳しい表現を用いていたが、その際オズジャン氏も演説者に拍手を送っていたことが伝えられた。

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( 翻訳者:林 奈緒子 )
( 記事ID:13038 )