ペルシア湾で巨大ガス田が発見:石油相が明かす
2008年02月03日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】石油相は昨日、ペルシア湾地域で独立した新たなガス田が発見されたことを明らかにした。

 第147回OPEC総会から帰国したゴラーム・ホセイン・ノウザリー石油相は、「ファジル10日間」〔1979年2月11日に成就した革命の前夜10日間を指す。「ファジル」は夜明けの意味〕の二日目にあたる昨日、記者団に対してさらに「この独立したガス田は、ペルシア湾地域にあるゴルシャンとフェルドウスィーの二つのガス田の中間に位置している」と付け加えた。

 同石油相はその上で、このガス田の確認埋蔵量は11兆立方フィートに及ぶとした。

 今回発見されたガス田は、今年度〔2007年3月21日〜〕が始まって以降イランで発見された二つ目の巨大ガス田となる。今年のモルダード月〔2007年7月下旬〜8月下旬〕に、「セフィード・ザーホル」ガス田がファールス州で発見されていた。

 石油相はまた、イランにおける一日の可能原油生産量が430万バーレルにまで増加したことも明らかにし、その上で現在の国の原油生産量は日量416万5千バーレルであると述べた。

 同相は現在の生産計画に対する資金調達について、問題はないとして、「ヤードアーヴァラーン油田やゴルシャン・ガス田、及びフェルドウスィー・ガス田などの開発契約では、好条件の契約が結ばれている」と付け加えた。

 イラン国営石油公社代表でもある同相によれば、石油省は開発計画の実現に向けて、省をあげて前進しているところであるとした上で、〔最高指導者が策定した〕「イラン20年ビジョン」の計画や目的を実現するために同省傘下の主要4公社〔石油、ガス、石油化学、精製流通〕が必要としている資金や投資は、一年間で240億ドルから250億ドルであるとした。

 ノウザリー石油相はさらに、開発計画のための資金調達に関し交渉を行っているところだとした上で、石油開発計画の実現のためには外貨準備高から100億ドル以上を引き出すことになるだろうと語った。

 また、イランとベネズエラがOPECの石油生産量の削減を提案していることに関し質問を受けたノウザリー石油相は、次のように答えた。「エスファンド月〔2月下旬〜3月下旬〕は、冬もそろそろ終わる時期であり、〔各国の石油の〕備蓄水準も高まることが予想されている。このようなことを考慮し、同月に開かれる予定のOPEC会議では、OPECの原油生産量の削減を提案することを考えている」。

〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13049 )