トルコ雇用者組合連合(TİSK)の調査によると、トルコで15-29歳女性の60パーセント、25-29歳女性の66パーセントが教育も受けておらず、職にも就いていない。別の言い方をすると、トルコで、就職し仕事を覚える年代にあたる25-29歳女性の3分の2は、「家事手伝」。トルコで家事手伝をしている女性の数は約550万人。この人数は、ヨーロッパ16ヶ国の人口より多い。トルコ雇用者組合連合(TİSK)調査サービスが、若年人口の失業率を調査した。
OECDの「教育への視点2007」に基づいた調査で、OECD諸国と候補国を含む30ヶ国で、教育を受けておらず、職のない、就職活動もしていない若い女性の人口に対する割合(失業率)は、他国に差をつけトルコが最も高いことが明らかになった。15-29歳女性の約60%、25-29歳女性の約66%が教育も受けておらず、職にも就いていない。
若い女性の失業率は、トルコで15-19歳女性の47.5%、20-24歳女性の58.3%、25-29歳の65.8%であり、OECD平均は、それぞれ6.7%、13.2%、20%である。ヨーロッパ諸国の平均はOECDの平均よりも低く3.9%、10%、17.1%である。調査では、トルコの失業率が西ヨーロッパの5倍であることが明らかとなり、トルコの状況は「メキシコよりも悪い」と評価された。
■男性の状況も同様
トルコで若者の失業率は、男性を含めてもOECD諸国の中で最も高い。トルコで15-29歳男女の35%が仕事をしていない。この割合は、OECD平均で9%、EU平均で7%となっている。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:13072 )