改革派、選挙監視委員会によって追加の資格不認定者が続出?
2008年02月05日付 E'temad-e Melli 紙

【エフサーン・メフラービー】ここ数日、ハーフェズ橋下にあるヘイダルニヤー体育館を訪れる人が増えている。もちろん、運動しに来たのではない。第8期国会選挙への立候補資格が認められなかったことへの異議申し立てのためである。

 立候補資格を認められなかった人々による異議申し立てに対する検討が、昨日よりテヘランのシャヒード・ヘイダルニヤー体育館で始まった。全国各地より寄せられた情報、ならびに選挙実施委員会から資格不認定者に送付された通知などを総合すると、選挙実施委員会によって立候補資格を認められなかった候補者たちのうち、選挙監視委員会によって立候補資格が復活で認められたのは少数にとどまり、新たな理由が追加されて立候補資格を認められなかった候補者も、中にはいたようだ。その一方で、著名な政治関係者で、〔選挙実施委員会によって〕立候補資格を認められた候補者らの中には、今回新たに選挙監視委員会によって立候補資格を取り消されたケースもあった。

 こうして、立候補資格を認められなかった候補者らにとって、護憲評議会に異議を申し立てることだけが、残された唯一の道となった。しかし、護憲評議会がこれらの異議を検討するのに要する時間を考えれば、これらの候補者らにとって選挙戦を戦うための時間は少なく、このことからこれまでの過程で立候補資格を認められなかった候補者らの中には、立候補を断念せざるを得ない人々も出ている。

 第8期国会選挙で立候補資格を認められなかった候補者たちは昨日から、ヘイダルニヤー体育館に赴き、護憲評議会が用意した用紙に自らの異議を書き込み、文書にて再検討を要求している。

 選挙監視委員会による立候補者らに対する検討の結果は、日曜日〔2月3日〕正午までに候補者らに通知することになっていたが、この作業は月曜日の就業時間終了時まで延長された。このことによって、資格審査の結果に対する異議申し立ての法的機会もまた、さらに圧縮されることになった。

 ファールス通信の報道によると、ヘイダルニヤー体育館には選挙区ごとに別個のブースが設けられ、それぞれのブースで立候補資格を認められなかった候補者らの異議を受け付けているという。この体育館では、全国の各選挙区の立候補者らの異議に対する検討が行われている。

 このような中、異議を申し立てている人々はどのように異議を申し立てたらよいか、その方法に関して正確かつ明確な情報が提供されていないことにも抗議の声を上げている。異議をどのように受け付けているのか、詳しい情報はメディアには伝えられておらず、異議の検討に関連して、体育館内に入ろうとした人々が入場を阻止されるといった事態も発生している。

 〔中略〕

サフダル=ホセイニー「資格を認められなかった候補者の数が増加したとの情報も届いている」

 改革派連合本部各州問題委員会の委員長のサフダル=ホセイニー氏〔ハータミー政権時代の元経済財政相〕は、「残念なことに、多くの選挙区で、選挙実施員会によって立候補資格を認められていた改革派推薦の候補者たちが、選挙監視委員会による第二次審査の過程で立候補資格を認められなかったとの情報が入っている。〔選挙実施委員会の判断に対する〕以前の異議申し立てが検討されなかったばかりか、逆に資格を認められなかった候補者の数が増えてしまった」と語った。

 セイエド・サフダル=ホセイニー氏は、「改革派から選挙への参加〔の権利〕を奪おうとする考え方があるようだ。このような考え方は体制に貢献しないだけでなく、革命と人民、そしてイマーム・ホメイニの理想に対する抑圧でもある」と指摘し、さらに「残念なことに、伝えられた情報によると、今回の選挙監視委員会による資格審査では、独立系の人々も各地で立候補資格を認められなかった模様だ」と続けた。

 同氏はその上で、「われわれは現在、選挙に参加するべきかせざるべきかに関して、迷っているところだ。結果がはっきりする週末までに、最終的な決定を公表するつもりだ」と述べた。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:13117 )