オーストリア南部のカエルンテン州議会は一昨日、「歴史的かつ自然な景観を損なう」として州内にモスクやミナレットの建設を禁止する条例を承認した。州知事であり、極右政党のオーストリア未来連合(BZO)の設立者であるハイデル氏が作成した条例案には、キリスト教民主人民党が賛成した一方で、社会民主党が反対を唱えた。
州内でのモスク、ミナレット建設禁止という新条例に賛成したキリスト教民主人民党の州代表ジョゼフ・マーティンス氏は、「条例には賛成するが、一部の内容は変える必要があると思っている」と話した。
ハイデル州知事の発言は深刻に受けとられなかった…
昨年のある会見で、ハイデル州知事はカエルンテン州内のモスクやミナレットの建設を禁止するつもりであると明らかにしていた。だが連邦政府や議会の他政党代表者らはこれを深刻に受け止めていなかった。この州で活動を行っているトルコ人およびムスリムの市民活動団体は、条例に反対するため法的な手段をもちい抗議するという。
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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:13131 )